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異世界を助けに行ったら草薙の剣と戦艦大和があったので私TUEEEします ~ミサカさまがいく~  作者: wok
ミサカの日々

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第26話 王都の日常II

ポートア不動産。


「ようこそ、ポートア不動産へ」

「わたしは店主のポートアと申します」


ポートアは私を見る。


少し驚く。


そして、静かに話した。


「これはミサカさま、今日はどのようなご用件でしょうか?」

「まずはおかけください」


私とムサシヒメはポートアとテーブルを挟んで着座した。


「お店を出したいと思いましてー」

「借りれる店舗を探しています」


私は告げた。


「なるほど」

「であれば、良い物件が複数ございます」


ポートアはそう述べると引き出しの中から三枚の羊皮紙を取り出した。


「こちらの物件などはいかがでしょうか?」


私は提示された三枚に目を通す。


どれも魅力的だわ。


ポートアは思案している私を見て提案した。


「それらの物件はそれほど遠くはありません」


「実際に見に行くのはいかがでしょうか?」


私は頷いた。


「そうですね。では、お願いします」


そうして、私達はポートアの後について店を出た。


◆ ◆ ◆


一件目。


古木でつくられた物件。


扉を開けたら、私は何かを見たらしい。


少し記憶が飛んでいたが、この物件は断念した。


二件目。


石造りの物件。


扉を開けたら、少し臭いが気になったので断念。


三件目。


薄ピンク色の漆喰の物件。


私の感性にピッピッと来る。


この物件がいいわ。


物件を見終えて再びポートア不動産へ


◆ ◆ ◆


ポートア不動産。


「流石はミサカさま、お目が高い」


ポートアは私を称賛した。


「あの物件は問い合わせが殺到しておりましてー」


すこし早口になり話を続ける。


「ご契約いただけましたら、直ちに抑えにかかります」

「ミサカさまでしたら、保証人などは一切不要でございます」

「サインしていただけるだけで結構でございます」


ポートアは一息つく。


そして静かに告げた。


「賃料は月金貨12枚でございます」


「そうね…」


私はキョトンとしている。


「お姉さま、はやく契約しないと取られてしまうのじゃ」


カルラは私を急かす。


「カルラの言う通りね」

「じゃあ、サインしましょう」


私はペンを手にする。


その時ー


「ちょっと待ってください。ミサカさん」


ムサシヒメが口を開いた。


「少し高いと思います」


ポートアは眉をひそめる。


「ミサカさま、こちらのお坊ちゃまはどちらさまでしょうか?」


私は少し動揺し答えた。


「この子はムサシヒメ、同郷の大切な友達です。あと女の子です」


「これは失礼しました。ムサシヒメさま」


ポートアはハンカチを取り出し額の汗をぬぐう。


ムサシヒメは話を続ける。


「僕は姉さんの手伝いをしているうちにセレスティアのこともいろいろ知りました」

「そこから導き出される適切な家賃は月金貨10枚だと思います」


私はポートアをじっと見つめた。


ポートアはお茶を飲み、冷静さを保っているように見えた。


しばしの沈黙。


ポートアが口を開く。


「分かりました。ミサカさま」

「月金貨11枚でいかがでしょうか?」

「ミサカさまが借りてくださると言えば家主も大喜びするでしょう」

「私が家主と交渉して敷金や礼金などはゼロにさせて頂きます」


私は戸惑いながら答えた。


「そうですねぇ」


私はムサシヒメを見つめる。


ムサシヒメはそっと頷いた。


私は決断した。


「分かりました。その条件で契約します」


そして、サインした。


ポートアの目が輝く。


「ありがとうございます!!!ミサカさま」

「直ちに物件を抑えにかかります!」


私は軽くお辞儀をした。


「ポートアさん、よろしくお願いします」


「お任せください!」


ポートアは上機嫌で応じた。


◆ ◆ ◆


必要な手続きをして、ポートア不動産を後にする。


午後1時。


ぐぅぅぅぅ~


「カルラ?」


私はカルラを見る。


「どうしたのじゃ、お姉さま」


(カルラじゃない?)


私はムサシヒメを見る。


ムサシヒメはなにかを察したらしく黙っている。


「!」


私のお腹が鳴っていたようだ。


私は少し顔を赤らめる。


私は小さく咳払いをして提案した。


「もう、お昼過ぎたわね」

「遅くなったけど、どこかで昼食にしましょう」


カルラの角がピコピコ動く。


「やったのじゃ」


「そうですね。じゃあ僕がセレスティアでお勧めのカフェに案内します」


そういうとムサシヒメは先頭に立ち私たちを誘導した。


しばらく歩くと、ログハウス風の店が見えてきた。


「ここです。ミサカさん」


看板には店名が書かれている。


『カフェ・ドロシー』


「いい感じじゃない」


私のメルヘンチックな心が刺激される。


私たちは店に入った。


カフェ・ドロシー。


可愛い店員が声をかけてきた。


「いらっしゃいませ」

「何名様でしょうか?」


「三名です」


店員は私に気づく。


「ミサカさま!」


「あはは」


私は苦笑いをする。


店内から黄色い声が上がり、視線が私に集中する。


(恥ずかしい)


店員は私たちを一番眺めのよい席に案内してくれた。


私はオムレツランチセット。


カルラはグレートハンバーグランチセット。


ムサシヒメはお子様ランチを選んだ。


私はムサシヒメを微笑ましく眺めた。


(ムサシヒメ、かわいいわ)


和やかな雰囲気でランチタイムは経過する。


しばらくすると外が騒がしくなってくる。


窓を見るとガラの悪そうな男たちが一人の行商人に難癖をつけていた。


「俺達を誰だと思っているんだ、あぁーん」


「分かっているよな、あんちゃん」


私はひとり静かに店を出た。



続く。

作者用

作業MEMO:自筆100%


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