表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/21

少しずつ慣れていく

 魔法とは万物を創造する事象である。


 水が常温では液体。氷点下では個体。沸騰すれば気化し気体となる。このように温度によって状態を変化させるが、魔素は状態のみならずその性質までも変化させる。


万物の最小単位は魔素で形作られているとも言われ、火や水、空気、鉱物、動物、あらゆる全ての元は魔素であるという概念がこの世界の理である。


 魔素を使って、人為的に万物を創造するのが魔法であるゆえ、魔法に不可能はない。


 もしも、魔法で実行できないことがあるとするなら、それは出力側の問題であるーーー。


「このように魔法は火を発すこともできれば、氷を作り出す事もできるのだわ。石を作り出す事も、人間の傷を治す事も、この世界の全ては魔素によって作られているのだから魔法で、できない事はないのだわ」

「なるほど、この世界の最小単位は魔素ということなのですね」


 地球では水はH2Oという元素で表す事ができる。水は水素(H)2個と酸素(O)が結びついて、水となる。

 HやOは原子と呼ばれ地球では物質を作るための最小単位が原子で、人間の体を作っているタンパク質も原子の集合体で表す事ができる。


 しかし、ここ異世界では更に原子の材料となっているのが魔素という。更に小さな単位が存在している。


 おそらくそう言った化学知識的なものはすっとばして概念だけが宙に浮いている状態なのだと思われるが、万物は魔素によって形成されていると信じられている。

 もっと深くと解明していけば魔素を形成する魔子なる存在も見えてくるのかもしれないが神のみぞ知ると言ったところか。


 それこそ美月麗羽を転生させた神様ほどの上位存在に訊いてみれば回答も得られるかもしれないが、知ったところで扱えるものでもない。


 つまりは、美月麗羽のネットショップスキルは日本にある商品をコピーして再現したもの。

 魔素でつくられた模造品であるが、原子さえも魔素で作られているのだから究極の錬金術といえる再現度で食用も可能であるということ。


 ネットショップと軽い感じのネーミングされてはいるがやっている事は万物の創造であり、魔法とはそれに準ずるものなのだ。

 

 魔法に不可能はないという理屈はここにある。


 さて、ネットショップでは魔素の物質化に焦点を当てたが、空を飛ぶという現象を引き出すためにはどのように浮力と推進力を生み出すかその方向性をイメージとして固めなければならない。


 美月麗羽がやはり最初に思い浮かんだのは飛行機による飛行だった。


「私の住んでいた世界では飛行機という乗り物があり自由に空を飛んでいました」


「魔法のない世界で、魔法でも出来ない飛行が出来たなんて驚きしかありませんの!」


 美月麗羽はぷぅっと可愛らしい音を鳴らして、ネットショップで1枚の紙を召喚した。


 最初は恥ずかしさのあまり使用を躊躇っていた魔法も賢者ルビとの魔法訓練を経て段々と小馴れてきた。


 1人の時や、賢者ルビ限定の時だけなら魔法を使うのにも抵抗感は既に薄れている。

 オナラをするのに。まだまだ人前で歌うような恥ずかしさは残っているがこのまま訓練を続けていけばお尻で奏でる旋律をみんなに聞かせる場面も出てくるのかもしれない。


 美月麗羽は紙を折り、シンプルな紙飛行機を作って空に押し出した。


 紙飛行機は両翼で空気を掴んでヒラヒラと滑空して地面に落ちた。


「すごいのだわ!」


 美月麗羽と賢者ルビは飛行機について、はたまたヘリコプターやドローンの飛行について色々と話し合う。しかし未だ魔法で空を飛ぶまでには至らない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
お久しぶりです。 ありがとうございます。 https://pbs.twimg.com/media/GrtDKovWsAARGAc?format=jpg&name=medium
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ