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童話

雪だるまの雪かき

作者: 碧衣 奈美

ある年のある日、雪が降りました。

とってもたくさん、降りました。

本当にたくさんたくさん降ったので、雪はたぁくさん積もりました。

大人達は

「今年は冷え込んだと思ったら、ずいぶん積もったな。雪かきするのが大変だ」

などと言い合いました。

子どもにはよくわかりませんでしたが、電車やバスが止まったりして

仕事へ行けなくなるので、大人は困るようです。

でも、こんなに雪が積もるのはとっても珍しいことなので、

子ども達は大喜び。

男の子は嬉しくなって、外へ飛び出しました。

真っ白な雪の上に小さな足跡が点々と付きます。

しばらくすると男の子は自分の足跡を付けることに飽きたので、

雪だるまを作ることにしました。


小さな雪の玉はごろごろ転がすと大きくなり、

男の子の背丈の半分程になりました。

もう一つ、先に作ったのより少し小さい雪の玉を作り、

男の子はパパに手伝ってもらって大きい雪の玉の上に乗せました。

自分と同じ大きさの雪だるまが出来上がり、

男の子はとても嬉しくなりました。

にんじんの先で鼻を、大きな丸い石炭で目を付け、

物置にあった麦わら帽子を持って来ると雪だるまにかぶせました。

「さぁ、もう遊んでないで、雪かきを手伝っておくれ」

パパが男の子に言いました。

「きみも手伝ってくれると助かるのになぁ」

男の子がそうつぶやくと、突然雪だるまが動き出しました。

「じゃあ、ぼくも手伝う」

雪だるまがそう言うと足が伸び、立ち上がりました。

「待ってて。ぼくのマフラーとブーツをかしてあげる」

男の子は家の中からマフラーを、物置からブーツを取って来ると、

雪だるまにあげました。

赤いマフラーに、黄色のブーツです。

「似合う?」

雪だるまが聞き、男の子は笑顔で答えました。

「かっこいいよ」

「やった。じゃ、雪かきしようか」

雪だるまは男の子と一緒にパパの所へ行き、

大きなスコップで雪かきを始めました。

「さすが雪だるまだ、雪かきがうまいなぁ」

パパが感心しています。

雪だるまのおかげで、雪かきは思ったよりもずっと早く終わり、

男の子は雪だるまとソリに乗って遊びました。


夜、また雪が降ってきました。

男の子は暖かいおうちへ帰りましたが、雪だるまは仲間を作り、

みんなと一緒に一晩中、街の雪かきをしたのでした。

次の日、街の人達は雪かきに時間を取られることなく、仕事へ出掛けられました。

子ども達はたくさんの雪だるま達と、春が来るまで遊び続けたのでした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 絵本を読んでいるようで、心が温まる作品でした。
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