あの日世界は鮮明に──
五大貴族と世界に呼ばれる程に権力、財力、魔力を持っている貴族であるアルベイン家。そんな家系に生まれてきたアシュト=アルベイン。魔力は平民よりちょっと高い位だが、体術は平民並。しかも、魔力の高い妹と弟が生まれてきてしまい、只でさえ英才教育についてゆけない状況が悪化した。世間からの目は痛く、両親達は必死にアシュトに厳しくしていた。そんな毎日が続く中、とうとうアシュト=アルベインの存在に堪えきれなくなった者達が暗殺を実行する。その日を境に彼の世界は変わった。───"本当の自分を見つけてくれたのは、貴方だけだから…"