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弟の怪我

 ラミアのミナに頼まれた泳ぐ池を作る仕事に、フランは取り掛かるが上手くいかない。

 とりあえず、プールのイメージでコンクリート製の池を作ったら、小さすぎて泳げないと言われる。

 それならばと、大きな池を作ったら、コンクリートが不足して普通の池になってしまう。当然、泳ぐと水が濁り泥水の池になるので、泳ぎたくないと言われた。

 石やレンガでプールの様な物を作ろうとしたが、大きく作るためには材料が多く必要なため断念する。

 大きな岩を運んで、材料にしようと考えたが、


 「いやー!、重い物を運びたくな~い」


 忙しいヤーサに協力を頼むのは申し訳なく、暇なグーに相談した結果、断固拒否された。

 ドラゴンの姿になり、目を閉じ丸まって動かない。やがて、静かに眠りだす。

 グーの説得は無理そうだし、1人で運ぶのも大変なので諦める。


 フランが泳ぐ池作りに行き詰っていると、上機嫌なツンが相談に乗ってくれた。


 「材料はミスリルがいいと思います、軽くて頑丈ですから」


 「えっ!?、ミスリル?。そんな高級品を使うなんてもったいないし、どこから手に入れてくるの?」


 「今向かっている、オリハル鉱山です。ミスリルなら1日くらい採掘すれば、必要な量が手に入ります」

 「ですから、ワタシに採掘させて下さい!。大量の希少鉱石を、採掘して見せますから!」


 「採掘してもいいけど、過剰に採掘してはダメだよ。価値が下がるから」


 「大丈夫です!。お金が必要な時以外、鉱石はワタシのコレクションにしますから」


 ミスリルを使用する事に決めたので、泳ぐ池の完成はしばらく待ってとミナに伝えたら、未完成の池で泥だらけになって遊びだす。

 ミナとデシ―が泥を投げあって遊んでいたら、カーバンクルの女性たちが加わって楽しそうに遊びだした。

 メイドたちに呆れられていたが、よほど気に行ったのか暑い日などは、泥遊びをするのが定番となっていく。



 夏の月 70日


 ゆっくりと移動したので、ようやく目的のオリハル鉱山に辿り着く。

 空の上から見たオリハル鉱山は、何処かで見たことがあるような山だった。


 (あれ?、あの山。………世界最高峰と言われる山に似ているなぁ)


 フランが山に見とれていると、傍にいたヤーサが驚きの声を上げる。


 「えっ!、マージ?。噓でしょ?」


 驚いているヤーサの視線の先には、二頭のドラゴンが地面に横たわっていた。そのうち、一頭は血まみれで瀕死の様だった。

 顔面蒼白のヤーサは、すぐにドラゴンの元に飛んでいく。

 フランが突然の出来事に戸惑っていると、近くにいたブリムが説明してくれる。


 「フラン様、信じられませんが、怪我をしているのはヤーサ様の弟、マージメニシー・ターラ様です。傍に寄り添っているのは、奥様のツークシー・ターラ様です」


 「えっ!!、そうなの?」


 「よくわかりませんが、緊急事態の様です。急いでヤーサ様を、追いかけてください!!」


 (クイーン、チェンジ!)


 フランは慌ててドラゴンの姿になり、ヤーサが向かったドラゴンの元に飛んでいく。

 辿り着くと、動揺したヤーサが話しかけてくる。


 「旦那様!、マージを助けてください!!。ドラゴンの怪我は、竜治療師でなければ治せません。旦那様は、竜治療師ですよね?」


 ヤーサが必死に懇願して来るので、安心させるために自信のある態度で話しかけた。


 「大丈夫!!、僕は竜治療師レベル10だから。絶対に助けるから安心して!」


 マージの怪我は深刻で、治療をするのに長い時間が掛かった。

 夜遅くになるころに、ようやく治療が終わり、マージは一命を取り留める。

 ヤーサとツークシーは安堵して喜んでいたが、フランは疲労から倒れるように眠りにつく。


 次回予告

「先輩、ヤーサ様の殺気が怖いです」

「弟の怪我の原因は何だろう?」

「呪い竜にやられたそうですよ?」」

「何それ?」

「わかりません」

「とにかく、話を聞いてみよう」

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