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温泉でさわごう 1

 昨日更新できなくてすみませんでした。

 暑さで、ダウンしました。

 グリフォン族1000人、メイド200人と言う大勢の歓迎会をすることになったが、極上の温泉宿はとても広く、余裕を持って過ごせそう。

 問題は、料理の数が多いと言う事。料理が得意なのは、フランとリン、それとリンの友人たちくらいで、1000人以上の料理を作るのは大変。

 フランが考えていると、メイドの女性たちが料理をすると言い出す。


 「料理は私たちがいたしますので、フラン様はヤーサシークシー様の、お相手をしていてください」


 「ねえ、ブリム。やっぱり、メイドのみんなは料理が得意なの?」


 「はい、もちろんでございます。ドラゴンの皆様は、量より質の良い料理を好まれます。ですから、料理技術が無ければ、ドラゴンのメイドは務まりません」


 胸を張り、自信に満ち溢れた顔でブリムは答えた。


 「旦那様、メイドたちは、私が選び抜いた精鋭ですから、安心してください。特にブリムは、私が一番信頼している、最高のメイドですから」


 「それじゃあ、ブリムたちに料理を任せるから。それが終わったら、ちゃんと温泉で休むようにしてね」

 「そうだ、ヤーサのお母さんが手紙で、食事は1年に1回でいいと言っていたけど、本当なの?」


 「大量に食事をするのは、1年に1回くらいですけど、毎日少量の食事はしますよ。今日から、旦那様の食事は私が作りますね?」


 フランの隣にいる上機嫌なヤーサが、笑顔で話す。

 ヤーサの話を聞いて、ブリムは動揺を隠せず、ヤーサの顔色をうかがう。


 「あの、ヤーサシークシー様は、料理をした事があるのですか?」


 ブリムに指摘されて、ご機嫌だったヤーサが急に不機嫌になり、文句を言う。


 「私は、料理が得意です。今までは、料理を作ってあげたい相手がいなかっただけ」


 ヤーサの機嫌が悪くなった事に、気づいたブリムは急いで謝る。


 「申し訳ございません。それでは、フラン様の料理をお願い致します」


 「旦那様、料理を作って来ますから、期待して待っていてくださいね」


 優しく微笑んだヤーサが、ブリムを従えて調理場に向かっていく。


 人数が多いので歓迎会は、各自自由に宿でくつろいでもらい、食事は食べたい人が、料理を取りに来る事になった。


 料理を食べる人、温泉に入る人、遊具で遊ぶ人などで、宿が騒がしくなる。

 個室にいるフランは、ヤーサと差し向いで料理を食べていた。


 ヤーサの料理は、盛り付けが美しく食べるのをためらっていると、料理を小皿に取り分け、差し出してくる。


 「ヤーサ、ありがとう、…………!?、すごい!。なにこれ、とっても美味しい」


 料理を夢中で食べていると、ヤーサがフランを見つめて、満面の笑みを浮かべる。


 「喜んでもらえて、良かったです。料理をしたのは500年以上前なので、腕が鈍っていないか少し心配でしたから」


 フランとヤーサが食事を楽しんでいると、ブリムがノンを連れて部屋に入って来た。


 「ヤーサシークシー様、食事中に失礼いたします。用事があるそうで、ノンさまをお連れいたしました」


 ブリムに言われて、ノンは料理が乗った大皿をテーブルに置く。


 「フラン様、お土産の馬肉を使用した、馬刺しでございます」


 「すごい量だね。2人で食べるには多いから、ブリムとノンも一緒に食べよう。ヤーサ、2人が一緒でもいいよね?」


 「もちろんです。…………2人とも、早く席に座りなさい」


 予想外の事に困っていると、ヤーサが2人を見て微笑んだ。


 「は、はい、わかりました。今すぐ座ります」

 

 ノンが慌てて席に着くが、ブリムは座ろうとしない。


 「すみません。メイドとして、お仕えする主人が食事中に、座ることは出来ません」


 「ブリム、座りなさい」


 ヤーサがブリムの顔を見て話すと、ためらいながらも席に座る。


 ノンが極度に緊張しているので、落ち着いて食事をしてもらうために、フランはさりげなくヤーサを個室から連れ出す。


 「ねえ、ヤーサ。食事は終わりにして、温泉に入らない?。ノンとブリムは食事を続けていて」


 「はい、わかりました。温泉は久しぶりなので、嬉しいです」


 フランがヤーサの手を取り、個室から立ち去ると、ノンがぐったりしてブリムに話しかける。


 「はぁ~、緊張しすぎて、吐きそう」


 「ノン様大丈夫ですか。それほど緊張なさらないでも、今日のヤーサシークシー様は、信じられないくらい上機嫌でしたから、怒られることはないですよ」


 「ノン様じゃなくて、ノンでいいよ。確かに上機嫌なのはわかるけど、それが怖い。いつものヤーサシークシー様と違い過ぎて、とても怖い」


 「私は、フラン様が怖いです。ヤーサシークシー様と普通に会話ができ、意見を言う事が出来る男性ですよ。あり得ません」

 「ヤーサシークシー様は、自分より強い男性は現れないと諦め、弱い男性と結婚するくらいなら、仕事に生きるといつも言っていたのですよ」


 「つまり、フラン様はヤーサシークシー様より、強いと言う事なの?」


 「そうですね、信じられませんが。…………ノン、好物の馬刺しを食べて、元気になってください」


 その後、ノンとブリムは、豹変したヤーサについて、今後の対応を話し合った。


 次回予告

 「先輩、宿の中がうるさいです」

 「たしかに、凄い騒ぎだね」

 「物を壊している人がいますよ」

 「この宿も、使い捨てだから、気にしなくていいよ」

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