助けた竜に連れられて~
昨日更新できなくて、すみませんでした。
全裸は、恥ずかしいので服を取り出し、着替えていると。
足元以上に長い黒髪、長身スレンダーの黒衣の女性ドラゴンが、泣きながら話す。
「わたしは、暴れ竜ではないです~。大滝のワインを飲みに来ただけですよ~」
「大滝のワイン?」
「?、…………この先にある大滝は、水ではなくピンク色のワインが、流れているんですよ」
「滝がピンク色のワイン!?、どうして?」
大滝は、水ではなくピンク色のワインが流れている?。理解できずに困惑していると、黒衣の女性が不思議そうに答えた。
「えっと、ワイン石という魔法石が、川に沈んでるからですよ」
(異世界すごい!。川でサンマが釣れて、大滝ではピンク色のワインが流れている!!)
現実世界では、ありえないことに驚いていると、女性が小さな声で話しかけてくる。
「あの~、お城に帰ってもいいですか?」
「あっと、いけない。もう立ち上がってください、暴れないのなら帰っていいですよ。でも、大滝は観光地なので、ドラゴンが来ると大迷惑、もう来ないように!」
「へぅ~、いやしのワインが飲めないのは、い~や~~~」
「わたし、嫌なことがあったら、大滝のワイン飲まないと、やってられないのーー」
絶望の表情を顔に浮かべ、必死に抗議してくる女性を見て、大滝のワインを取り上げるのは、非常に危険と判断して。
『夜間限定でドラゴン出没注意!!、夜間立ち入り禁止!!』
バリケードの警告文を、一部変更することに。
「大滝のワインを飲みたいなら、夜間に来るように。昼間は、大滝に近づかないように」
「はーい!!」
ワインが飲めることが嬉しいのか、落ち込んでいた女性が、上機嫌で笑顔を浮かべる。
「今日、大滝のワインを飲みたいと言う事は、何か嫌なことでもあったのですか?」
「!?、聞いてくれるの?、ねえねえ!、わたしの話を聞いてくれるの?」
「あのね、お母さまがひどいの!。わたしが苦労して作り上げた、天空城を馬鹿にするんだよ」
「天空城を見て、ポンコツ!!、バラック小屋以下だー。とか、言うんだよ」
「ひどくない?。ねえ、ひーどーくーなーいー?」
女性の、熱く激しい魂の叫び声で、耳がとても痛い。
「あの、天空城とはなんですか?」
「天空城は、わたしの家。ドラゴンは大人になると、自分専用の天空城を作るんだよ。天空城を完成させてこそ、一人前のドラゴンと認めてくれるんだ」
(天空城!、ラ〇〇タみたいな感じかな?。男のロマン天空城!、ワクワクして来た)
まだ見ぬ天空城を想像していると、ポラン達がおそるおそる、引き返してきた。
「せんぱーい、無事ですか~。ドラゴンはどうなりましたかー!」
「みんなー、僕は無事だよー。もう危険はないから安心ー」
ポラン達と再会して喜んでいると、黒衣の女性がフランの服を引っ張る。
「そうだ、みんな、こちらはドラゴンの…………えっと、名前はなに?」
「わたしは、グー・ターラ。グーとよんでね」
「僕はフラン、この人たちは…………あれ?、ポラン?、ギル?、ツン?。どうしたの?」
返事がない。気絶しているようだ。
「グー、ごめんね。ドラゴンと知って、驚いただけだだから」
「そうだ、グーの天空城を見てみたいな。見せてもらえる?」
「!?、天空城に来てくれるのですか?。嬉しいです、ぜひ来てください!」
気絶したポラン達を、ドラゴンの背中に縛り付け、ドラゴンに乗って大空を飛んでいくと、巨大な雲の塊が見えてくる。
雲の塊の上には、5メートル位の厚さがある大地が広がっていた。
大地に降り立つと、ドーム球場10個分位の砂漠で、草木一つ生えていない。
天空城を探したが、建物が一つもなく、広大な砂漠が広がっている。
「グー、天空城はどこ?」
「あそこに、あるじゃないですか?」
グーが砂漠の中心を指さしたので、よく見ると。
(あっ、何かある!。…………あれ?…………うん、何かの間違い!。あれが天空城であることは、ない!。絶対ない)
グーと共に中心に行くと、木の棒が4本刺さって、トタン屋根が乗っているだけで、壁が一つもない建物がある。
建物のそばに、汚い字で書かれた看板が、置かれていた。
『ぱーふえくと、てんくうじよう』
「ポンコツーー!!」
次回予告
「先輩、このドラゴン、いろいろとダメです」
「ポランは、他人の事を悪く言えないのでは?」
「私は、深く物事を考えないだけで、まともですよ?」
「それにしても、先輩には変な女性が集まりますね?」
「!?」




