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ツンの心が折れた

5月14日に指摘された誤字を、5月19日に修正しました。

修正が遅れてしまい申し訳ありません。


誤字報告ありがとうございました。

「さあ、祭り最大のイベント、『レンガをくだけ!!』が始まります。参加者は、3名。鍛えあげた筋肉がすばらしい、怪力モンク、ムキムキン選手!!」


 司会者の紹介で、全身の筋肉が盛り上がった、クマの様な大男が観客の前に現れる。


 「続きまして、キー王国のアームレスリングチャンピオン、マーチョム選手です!」


 腕の太さが異常に太く、体のバランスがおかしい大男が現れ、観客に自慢の腕をアピールするかのように、振り回す。


 「最後は、紅一点、ダークエルフの美女、ツン選手です!」


 ツンが登場すると、会場中の男たちから、歓声とヤジの声が上がり、うるさい。


 「抽選の結果、ツン選手がシード権を獲得しました。この後、ムキムキン選手とマーチョム選手が試合を始め、勝者がツン選手との決勝戦に進みます」


 「鉄より硬いといわれる、カターイ町産のレンガ。はたして、何個のレンガを壊せるでしょうか?。まもなく、開催です」


 特設ステージに、大量のレンガが運び込まれる。レンガは黒光りして、金属の様な輝きを放つ。


 「さあ、試合開始です!!」


 ムキムキン選手は、レンガを縦に五段重ねにして、手刀をレンガに叩き込む。


 「ムキムキン選手、素手でいったーー!!。道具の使用が認めれれているのに、素手でレンガを破壊していくーー」


 鉄より硬いレンガを、木の板を割るように、ムキムキン選手は破壊していく。


 「えっ!、うそでしょ!?」


 司会者がマーチョム選手を見て、あっけにとられる。

 マーチョム選手は、気合いの雄叫びを上げ、硬いレンガを素手で引きちぎった。


 「マ、マ、マーチョム選手、レンガを引きちぎった!?。理解ができません!」


 司会者が混乱している中、二人の選手はレンガを壊してゆく。


 「砕けろ、俺の拳と共に!。粉砕手刀剣!!」


 「レンガなど、我輩の握力には紙同然!!。フヌォーーーー!!」


 会場が、二人の熱気に合わせて、熱く盛り上がる。やがて、終了時間が迫り。


 「試合終了でーす}


 「結果発表です。ムキムキン選手は52個、マーチョム選手は11個。以上の結果、決勝戦ムキムキン選手とツン選手になります。


 「負けはしましたが、会場を盛り上げた、マーチョム選手!。一言お願いします」


 「勝敗など、どうでも良いわ!!。我輩のパワーを、証明出来てなによりだ。グファファーー」



 フランとポランは、無事に素材を売却することができ、祭りの町中をふらふらと歩く。


 「先輩、素材を高額買取してもらえて、良かったですね?」


 「店員さんが、珍し素材を持ち込んでくれてありがとう。と、泣いていたからね」


 「全滅の森にいる魔物は、強いですから素材も入手しにくいんですよ」


 「強い?、普通に倒していたけど」


 「先輩は規格外ですよ。…………あっ、出店がいっぱいある。お金もあるし、食べ歩きをしましょうよ」


 ポランと出店の料理を食べ歩いていると、町の中央広場から女性の悲鳴がひびく。


 「フギャーー、エメラルドちゃんがーー。イーーヤーーーー!!」


 「ポラン、今のはツンの声に似ている!?。中央広場に行こう!」


 イベント会場の人込みを抜けて、騒ぎの中心部に行くと。


 決勝戦の途中にもかかわらず、つるはしを抱きしめ、ツンが放心していた


 「なに、この状況?」


 

 フラン旅行記 8日目 1年目 春の月 12日


 異世界にきて、初めての町とお祭り。とても楽しく過ごせたが、ギルとツンが体と心を痛めてしまう。


 「気持ちが悪い~~、もうお酒はいやだ~」と、弱った声で叫びながら、ギルは、今日一日ぐったりしている。


 決勝戦の時、つるはしでレンガを砕いたが、40個位を砕いたとき、つるはしが欠けてしまう。

 つるはしを恋人のように、大切にしていたツンは再起不能になり、現実逃避中。


 明日は、二人が回復しないだろうから、町の近くにあるという、川に行ってみようと思う。サンマに似た魚が泳いでいるとのこと。

 川にサンマ?、しかも春?…………とにかく、行ってみよう。



 次回予告

 「先輩、次回は外伝です」

 「内容は?」

 「ギルさんに関する話です」

 

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