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四岸学園のスパイ

 そして文化祭の相談も終わり、僕は一人で帰ろうとしていた。

 すると泰宏が声をかけてくる。

「秋菜、一人で歩いていたらまた何かやられるぞ」

「自分の身は自分で守れるからって遠慮してるの?」

「莉乃がいいなら私も一緒に行くわ。好意を無下にしたくはないし」

 そういって僕達は寮へと向かおうとする。

「待ちなさい、黄桜秋菜」

 そう声をかけて来たのは四谷冷菓だった。

「あなたは四谷冷菓ね。何故ここに?」

「麗那の監視のために峰桜から送られたスパイの分際でよくいうわ」

 それを聞いた泰宏はこういう。

「戯言をいうな!」

「スパイなのは本当だけど、私は四岸学園の戦闘データ取りはしてないわ」

「そうか、ならどのみちあんな奴の言葉に耳は貸せない!」

 それを聞いた冷菓はこういう。

「何故現実を否定し、戦いを挑む?」

「秋菜は俺達の仲間だ。それ以上の理由が要るか!」

 それを聞いた僕はこういう。

「そういう冷菓はどうして戦うの?」

「私の目的は峰岸麗那を救い出すこと」

「なっ……!?」

 驚く泰宏に対し、僕はこういう。

「場の力が何故四ツ橋学園都市にしかないのかは教えられているわよね」

「麗那が場を発生させる力を持っていて、その範囲はこの学園都市に限定されるからだろ?」

 それに対し、冷菓はそういう。

「そう教えられているのは知っているけど、彼女の力は本来は範囲を限定しない物よ」

「だとしたらどうして範囲が限定されるんだ!?」

「この学園が閉鎖された空間で、それが彼女の世界だからよ」

「つまり、ここは麗那を閉じ込めるための箱庭だったのか」

「そうよ。だから私は……」

 そういう冷菓の言葉を泰宏はこう遮る。

「でも、場の力は強力だ。麗那も苦しめられていないし、いつか出られるようになるはずだ」

「だから現状を維持するっていうの?確かに彼女は力を制御できれば出られる」

「なら、急ぐ必要はないだろ!」

「でもそれはいつになるか分からない。明日とはいわないけど、それでも分からない以上は遅いのよ」

 それに対し泰宏はこう返す。

「そんな理由で世界に強い力を持ち出すなら、俺はお前を止める!」

 それを見た僕はこういう。

「私も一緒に戦うわ!」

 すると莉乃がこう続いて来る。

「秋菜だけ泰宏と一緒なんてさせないわ」

「秋菜、あなたはヒロインとしての立場が確立していいの?」

「良くはないわ」

「なら何故ヒロインとして戦う?」

「同じ学園の生徒が暴走して、かつこの学園の生徒が仲間と思うなら私は私として出来ることをするだけよ!」

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