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四号館。

家鳴り。

作者: caem
掲載日:2026/06/25


 ピシッ ピシッ


 そんな音が聴こえてきた。


 ピシッ ピシッ ピシッ


 まるで 空気が破裂するような


 ピシッ ピシッ ピシッ ピシッ


 何処からともなく 何かに視られていたのだろうか


 お風呂場では 水滴でさえ 落ちてはいなかったのに


 台所でも トイレでも まったく鳴ってはいなかったのに


 ピシッ ピシッ ピシッ ピシッ ピシッ ピシッ


 ラップ音というのが それがずっと 鳴り続いていた


 そこには 気付かないようにしていたのに


 うねうねと 這いずっていた 灰色の姿が蠢いていた



オープとかいう、そんなのではなく。

確実に、音で分かるのです。

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