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05喧々囂々

 それから大変なことになった。わたくしへのプレゼント責めが始まったのある。アクシス、ユーデクス、リヒター、レオナルドは山のように様々な物を贈ってくるようになった。キラーもどうやって手に入れたのか分からないが宝石などをプレゼントしてくれた。そうして他人がいるところでは普段どおり皆も働いているが、二人きりになると口説かれるようになった。私はそれが嫌で侍女を連れて歩くようになった。そして攻略対象者から放っておかれているあかりちゃんに会いにいったりした。


「あかりちゃん、不自由はない?」

「不自由なことばかりで、日本に帰りたいと思います」


「できればあかりちゃんには聖女として働いて貰いたいの。できるだけ処遇改善するから」

「はい、分かりました。ソプラ陛下」


 正直なところあかりちゃんの聖女の力はどうしても必要というわけではなかった。ただ聖女がいた方がマクラーン王国が潤うのは確かだった。ユーデクスのバッドエンド、あかりちゃんを日本に帰すを選ぶかどうかわたくしは悩んでいた。そうして侍女をつれずに歩いた一瞬。


「母上、いやソプラ様。愛しています、僕と一緒に出かけませんか?」


「第一王子には仕事があるでしょう、ソプラ様。政務にもどりましょう、二人きりで」


「お前ら暇人ばっかりだな、俺は仕事を終わらせたぞ。ソプラ、政務を片付けて出かけようぜ」


「俺も仕事は片付けた、ソプラ。こんな者どもは置いておいてでかけよう、愛しています」


 わたくしはどこかに隠れているキラーが殺気を放つのを感じた。キラーだけは堂々と告白できないからである。その代わりに第一王子や、筆頭魔法使い、騎士団長、弟が暗殺されかねなかった。私は全員にこう言い放った。


「お断りよ、わたくしは政務に戻ります。仕事を終わらせていて、真面目に政務を補佐する者だけついてきなさい」


 そういうとまずアクシスが脱落した、彼は自分の仕事を終わらせるために戻った。次にユーデクスも魔法省の仕事があったみたいでそちらにむかった。残ったリヒターとレオナルドはわたくしの政務を手伝ってくれた。しばらくしてアクシスとユーデクスが仕事を片付けてきたら、皆揃って午後のお茶を飲むことになった。そうして男どもは勝手に話し合いをはじめた。


「どう考えても王配にふさわしいのは俺だろ、騎士団長を辞めるだけでいいし従弟だから年もお似合いだ、なぁユーデクス」

「庶民の僕ではソプラ様にふさわしくないと言いたいのですね。リヒター様」

「僕だって第一王子を辞めればいい、そうすれば王配になる権利は十分にある。叔父上ばかりずるい、好きになるのは年齢じゃない」

「俺だって先代陛下との養子契約を破棄すればいい、そうすれば俺にも王配になる権利ができる」


「でも一番王配として相応しいのはやっぱり俺だろ、庶民や息子や弟と結婚するより自然だ」

「それはそうですが、大事なのはソプラ様の気持ちです。それに筆頭魔法使いも価値がありますよ」

「確かに息子と結婚するのはやや不自然だが、養子契約を破棄すれば僕は第一王子じゃなくなる」

「弟との結婚も前例がないわけではない。特に俺は姉上と血が繋がっていないのだから大丈夫だ」


「ソプラ、お前はどうなんだ。この中では誰が一番好きなんだ、俺だろ?」

「いいえ、普段ソプラ様と一番長く接しているのは僕です。庶民でも王配になれますよ」

「接している長さが問題じゃないだろ、大事なのは母上、ソプラ様の意志だ」

「僕が弟として長く姉上といました。接している時間の長さでいえば僕が一番ですよ」


 と男どもは勝手なことを言っていたが、わたくしはキラーの殺気がその度に跳ね上がるのでハラハラしていた。従弟も息子もユーデクスも弟も暗殺して欲しくない。結局お茶会は結論を出せないまま終わり、夜にわたくしはキラーと会った。


「庶民で暗殺者の俺じゃ王配になれないのは分かる、でもソプラ。お前の愛する者の中の一人に加えてくれ」

「今のところわたくしは誰も選ぶ気がないから」


「そうも言っていられなくなるぞ」

「どうして?」


「お前のハーレム計画が進んでいるからな、ちなみにリヒター、ユーデクス、アクシス、レオナルドはそこに入る気まんまんらしい」

「はぁ!?」


 ハーレムなんてわたくしはどこかの王様か、ってそうだマクラーン王国の女王様だった。でもリヒターとユーデクスはともかく息子と弟は普通ハーレムには入らない気がする。でも彼らのことだ何とかして入ってくるに違いない。そうと聞いて政務室に戻ればもうわたくしのハーレム用の予算が確保されていた。あかりちゃんの立場が良く分かった。美形怖い、男性怖いよ。わたくしはキラーに頭を撫でられながら居室のベッドで眠りに落ちた。

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