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03第一王子と筆頭魔法使い

 それから一カ月ほど過ぎてあかりちゃんは聖女として神殿で働くことになった。この一カ月でどれだけ恋愛イベントが起きたかというとなんと0、無し、全く何も起きなかった。


「これは一体どういうこと!?」


 本来ならば攻略する男性を決めて、恋愛イベントの一つや二つ起こしていて良い頃なのである。私はびっくりしてあかりちゃんに会いにいった。


「ソプラ陛下におかれましては、この矮小な身に会いに来て頂きありがとうございます」

「そんな形だけの挨拶より、あかりちゃん!? 貴女好きな男性はいないの!?」


「……男性は嫌いです、皆さんソプラ陛下には良い顔をしますが私には冷たいですから」

「ええっ!? 息子のアクシスは優しい良い子よ。筆頭魔法使いのユーデクスも気が利くカッコいい男性だし、リヒターは? 彼はあかりちゃんに好意的だったはずよ。弟のレオナルドは一度懐に入れた者には甘々よ!? えっと隠しキャラは出会えなくても仕方ないけど」


「アクシス殿下は私には冷たいお方でした。ユーデクス様も日本に帰る方法を教えてくれません。リヒター様は会えば笑ってくださいますが、目が笑っていません。レオナルド様には姉上の邪魔になるなと忠告されました。隠しキャラ? まさかゲームじゃあるまいし」

「(『ここ君』っいうゲームなんだよ)って言えないし、でもなんかうちの男どもが冷たくてごめん」


 こうしてあかりちゃんは神殿預かりになったが、王城に聖女として毎日通うことになった。私はまずアクシスに会いにいった。


「母上、僕に何か御用でしょうか?」

「アクシス、私はあかりちゃんの世話をきちんとやくように言ったよね。でもあかりちゃんは貴方のこと冷たいお方だって言ってたわよ」


「僕はきちんと必要なことは全てあかりに伝えました。そんなことより母上せっかく来られたのです。今すぐお茶をお出しします」

「アクシスあなたあかりちゃんを見て何も思わなかったの? 故国から攫われた彼女に対して何も思わなかったの?」


「あかり、あかりと煩いです。母上、いやソプラ様。僕には貴女が決めた婚約者もいる、それであかりに優しくするのは不可能です」

「アクシスには泣くほど嫌がった婚約者がいたわね。それじゃその婚約者とは上手くやってる?」


「僕が泣くほど嫌がった相手ですよ、相手にしていません。それより僕はソプラ様、貴女と仲良くなりたい。朝も昼も夜も食事を共にし、お互いに愛し合うような関係になりたい。そうです、ソプラ様。僕は貴女を愛しています。母上としてではなく一人の女性として見ています。第一王子の地位など捨てます。だから僕を貴女のハーレムの一員にしてください。本当は僕だけが貴女を愛したいけど、貴女は一人だけのものではない。誰からも愛される貴女の愛を僕にも少しだけ分けて下さい」

「アクシス何を言っているの、貴方はわたくしの息子。第一王子なのですよ、わ、わたくしの愛が欲しいって考え直しなさい!!」


「嫌です、幼き日、貴女の尊い姿を見た時からずっと愛しています。貴女に息子としか相手にされなくても愛しています。ああっ、今すぐ貴女を押し倒してしまいたい。そうすれば僕を男としてみてくれますか? ハーレムの一員として愛してくださいますか?」

「わたくしはもう出て行きます、今の話は聞かなかったことにします!!」


 わたくしはいきなりアクシスから愛の告白を受けた、そのことで混乱してわたくしはアクシスのところから去った。えっと何が起きた。アクシスがわたくしを愛しているって、まさかそんなアクシスが幼い頃、出会った時から愛していますって嘘でしょ。わたくしは混乱したまま政務室に帰った。そうしてアクシスの言ったことを考えているとユーデクスがいつもどおりお茶を出してくれた。


「美味しいお茶をありがとう、ユーデクス。聞いてよ、アクシスがわたくしのことを愛しているなんて言うのよ。ちょっと正気とは思えないわ」

「ああ、アクシス殿下もとうとう言ってしまわれたんですね。貴女を愛していることを。僕はその気持ちが分かります。何故なら僕もソプラ陛下、いやソプラ様。貴女を愛しているからです。アクシス殿下たちの気持ちがよく分かります。貴女は夫を持たないが、貴方の夫になりたがる者は多いのですよ。僕もその一人です。平民出身の者が馬鹿なことをと思われますか?」


「えっと、いや、その前にユーデクスがわたくしを愛しているというのが信じられないわ」

「何故です、僕は筆頭魔法使い、本来なら他国に行っても歓迎される身です。でも僕がここマクラーン王国にいるのはソプラ様、貴女がいるからです。貴女の声を聞いて命令されたい、できれば貴女のハーレムの一員になりたいです。そうすれば一時でも貴女を愛することができる。ソプラ様どんなふうに抱かれたいですか、貴女の望むようにします。この身を全て捧げて頼みます。どうか僕をハーレムの一員に、そして少しは愛してください!!」


「えっとユーデクスはちょっと頭を冷やした方がいいと思うわ、わたくしちょっと出かけるところがあるから、それでは!!」

「……それでも愛していますよ、ソプラ様」


 大変だ大変だ大変だ、アクシスに続いてユーデクスまでおかしくなった。わたくしを愛しているってどういうこと。混乱してたのに更に混乱させられた、わたくしは頼りになる従弟に会いに行った。従弟のリヒターは騎士団長をしているから、騎士団に行けばすぐに会うことができた。そこでわたくしは自分の身に起こっていることを説明した。

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