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02日常

「ふぁ~、おはよう。キラー、貴方またソファで寝たの?」

「ソプラが暗殺されるといけないからな」


「まぁ、ソファベッドに変えたから寝心地はいいでしょうけど」

「ソプラの為なら固い床でも別に俺は平気だ」


「ふふっ、ありがとう。キラー」

「……それじゃあな」


 キラーは夜はわたくしの為に見張りをしてくれる。現に何人かわたくしを暗殺にきた者たちがキラーに返り討ちにあった。昼間のキラーはわたくしと敵対している貴族を調べている、そしてわたくしにとって脅威だと判断したら勝手に暗殺してくる。わたくしは何の代価も払ってないのにそこまでしてくれるキラーは不思議な存在だ。キラーが帰ったらわたくしに面会を求める者がいた。それはわたくしの養子のアクシス第一王子だった。


「母上、あの女の世話係は他の者にしてください」

「あらっ、アクシス。あかりちゃんは可愛くなかった?」


「世間一般ではあれを可愛いというのかもしれませんが、僕には可愛いとはとても思えません」

「でも王家としては聖女として彼女を迎えたの、第一王子の貴方が世話をやいてあげて」


「……僕はあの女より母上と過ごす方が大事ですが、第一王子として最低限の務めは果たします」

「良い子ね、アクシス。わたくし貴方が養子になってくれて本当に嬉しいわ」


 最初アクシスは実の母親に懐いていてわたくしの養子になるのを嫌がったのだ。わたくしが直接出向いていって話をしたら、何故かあっさりとわたくしの養子になってくれた。血は繋がらなくてもわたくしにとって大切な息子なのは変わらない。そうしてわたくしはアクシスと一緒に朝食を食べた。その後は政務である。


「ユーデクス、この工事もっと良い方法はないかしら?」

「土魔法が得意な魔法使いを何名か送りましょう」


「そういえばあれからユーデクスはあかりちゃんに会った?」

「ええ、日本に帰してくれと泣きつかれて面倒でした」


「やっぱりあかりちゃんは日本という故郷が恋しいようね」

「聖女としての適性はあると神殿の奴らが申してました」


 おお、やっぱりあかりちゃんは聖女なのだ。ユーデクスも今はあかりちゃんに冷たいがこれからめろめろになっていくのだろう。わたくしはそんなユーデクスを想像して自然と微笑んだ。すると何故かユーデクスが赤面していた。わたくしは彼は熱があるのかもしれないと思って、仕方なく彼を早めにさがらせた。


「よぅ、従姉どの。俺と一緒に昼食をどうだい、ソプラ?」

「あらっ、リヒター。いいわね、そうしましょう」


「ところであのあかり? とかいう少女。一人で泣きそうな顔をして歩いていたぞ」

「まぁ、アクシスが知らない間に外出したのかしら」


「一応、騎士団員をつけて彼女の部屋まで送らせた」

「ありがとう、リヒター」


 最初にあかりが攻略するのはリヒターになるのかしら、少なくとも他の者たちよりはあかりちゃんに好意的だ。そのまま楽しくリヒターと昼食をとってわたくしは政務に戻った。すると弟であるレオナルドが政務室に入ってきた。


「姉上、とうとうあのヒンデン伯爵家の汚職の証拠をつかみました」

「あらっ、本当。これでまた政治が少し良くなるわね」


「しかしヒンデン家当主は既に暗殺されてしまいました、証拠はあるのでヒンデン家は潰せますが何者が暗殺したのでしょうか?」

「ふふっ、ソファベッドで寝るのが好きな誰かさんかもね。レオナルド、一緒に夕食をどう?」


「喜んで姉上、朝食や昼食にも呼んでくださいね」

「あらっ、わたくしを一人占めする気?」


 するとそうしたいですといってレオナルドは微笑んだ。本当に嬉しいのだろう、それから嬉々として彼は政務を手伝ってくれた。その後、わたくしは弟と楽しい夕食を摂った。レオナルドはいろんな話をしてくれてわたくしはとても勉強になった。その後は居室に戻ってお風呂に入り、いつの間にか戻って来たキラーに挨拶をして眠りについた。


「あかりちゃんは誰を好きになるのかしら、今からとても楽しみね」

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