ぼくらのキラキラ
シュンとテルはとっても仲良し。いつも村中をどろんこになって遊び回っています。悪いことをするのも良いことをするも二人はいつもいっしょで、村の大人たちはそんな二人を温かく見守っていました。
ある日テルが言います。「シュン、二人でこの村を飛び出してキラキラしたものを探す旅に出ないか?」目をキラキラとさせ楽しそうに話すテルにシュンはビックリして「旅に出る?急にどうしたんだい?」不思議そうな顔でシュンは聞きます。「ほら、これを見てよ!」テルはポケットから何か石のようなものを取り出しシュンに見せます。「これは?」「宝石だよ。この前村に来た旅の商人がくれたんだ」「へー。すごいね。なんだかキラキラしてる」シュンが宝石をほめるとテルは顔をパアッと明るくし得意げにそうだろう!と身を乗り出すのでシュンはビックリして転びそうになりました。「なぁ、シュン!村の外にはぼくたちの知らないキラキラしたものがいっぱいあるんだ。それをぼくは君と一緒に探したい!」
テルの言葉にシュンは少しだけ考え、うんと首を縦にふりテルの手を取って行こうと笑いかけます。こうしてシュンとテルの二人きりの旅が始まりました。
山をこえて谷をこえ、二人は知らない道をあっちへこっちへと歩きます。
「テル、向こうにキラキラしたものが見えるよ!あれは…人の家かな?」「そうみたい。たくさんの家に明かりがついてキラキラしててキレイだね」「うん。村じゃ夜は真っ暗だったから、こんなキラキラ明るいの初めて見たよ」「すごいね」「すごいね」
「これテルの宝石に似てるよ!」
「あ、本当だ!でもぼくの宝石と色がちがって黄色くないや…それに小さいよ」
「うん、でもすっごく青くてキラキラしているよ」
「うん、キラキラだね」
「キラキラだ」
二人は顔を見合せて楽しげに笑い、手をつないでずんずんと歩きます。
「村の外にはキラキラがこんなにもたくさんあるなんて…やっぱりテルと旅に出てよかったよ!」「うん!二人ならもっとたくさんのキラキラを探せそうだね」
ひらひらりとダンスするピンク色のピクシーに、お日さまにギラギラと照らされる大きな水たまり、つやつやのどんぐりたち…シュンとテルはいろんなキラキラを見つけてきました。
二人がその村についたとき、辺りは真っ暗で村の人たちはみんなねむっているようでした。シュンとテルは二人で顔を見合せ楽しそうに歩きます。「今日もいっぱいキラキラを探せたね」「そうだね。ぼく、もう足パンパンだ」「いっぱい歩いたからね…ぼくもつかれちゃったよ」「次はどんなキラキラに出会えるかな」「うん…でも今日はもうねよう」「うん、温かいベッドでねようか」
二人は手をつないで建物を目指します。真っ白い息が暗闇によく映えて二人を照らします。
「わぁ…!テル、上、すごいよ…!」「すごい…!キラキラだ!」シュンの言葉につられテルが上を見上げるとそこにはたくさんの星がキラキラとかがやいていました。二人は夜空を見上げながら今までにないくらい喜びます。「シュン、こんなところにもキラキラがあったんだね」「そうだね。こんなキラキラ初めてだ」二人は建物の前で別れるまでずっと手をつなぎ、今までで一番のキラキラを眺めながら歩いていました。
「シュン、また明日!」「うん!おやすみ!テル」
二人はそれぞれの家の中に元気に入っていきました。明日は家族と話そう。今まで探してきたキラキラと近くにあったキラキラについて、たくさん話そうと思いながら温かいベッドへ向かいねむったのでした。




