脅迫は逆セクハラで
早乙女が放った一言により、西本は凍りついた表情をした。
「その表情は当たらずとも遠からずと言ったところね」
西本は自分を落ち着かせる様に少し呼吸をして「何の根拠があってそんな事を言うんだ」強めに反論した。
「さっきそこで焼却炉を見たわ、私達特殊部隊は実際に死体を使った訓練をする事があるの、死体とその燃える匂いはわかってわ、その時使われる死体は死んだ後検体を希望する人か、死刑囚、でも実際、自衛隊の訓練の検体希望者など滅多にいないし、死刑囚は時の政権と法務大臣の意向次第だし、そもそも滅多に執行されない、それなのに別に嗅覚が良い訳でもない私にもはっきりと人を燃やした匂いが焼却路に染み付いていた、それでちょっと聞いた事のある情報をスマホで調べていたの」
山村は早乙女の子供をバラしたのと言うワードが強すぎる為、はっきりとは思える状態ではないが、それでさっきスマホを早乙女はいじってたのか、山村は納得した、山村の嗅覚は普通だが、焼却炉の匂いに気付かなかったのは、早乙女が西本に研究内容を問い詰める事なんとか阻止しようと言う事に気を取られたせいだろうと山村は思った。
「この国は治安が世界で1、2位を争う程、犯罪発生率が低い、その為殺人のニュース、特に少年犯罪はセンセーショナルに報道される、そこである殺人を起こし、世間で話題になった元少年犯罪者が、少年法により少年院に送られるに留まった、マスコミはその後をニュースとして取り上げる事はなかった」
「あくまで、その一つの事象だけだろう、根拠にならない」西本は反論した。
「あるジャーナリストが、その元少年の行方を追ったのをsnsで発信していた、追っていると、他にも殺人を犯し、少年法で守られた少年少女が、少年院から出た後、次々と失踪してるのが分かったと発信した、その後そのジャーナリストからのsnsの発信が途絶えた」
黙り込む西本に早乙女はさらに話続ける。
「実際さっきスマホで調べたところ、確かに、少年法で守られた殺人者が、毎年、何人か失踪している、それで思ったの、あなたは脳の研究をしている、そして、チート能力者を使うテロ組織から命を狙われている、チート能力という事は、チート能力者は脳を使った実験を受けてる、それから察するに、元少年少女の脳を検体に使い、何か、異能力に対しての研究をしてるのではとね」
「あくまで、君の推理は憶測に過ぎないだろう、いい加減にしたまえ」そう発する西本は明らかに動揺を隠せてない。
「じゃあ、勝手にそう思う事にするわ」
「だから勝手に...」西本が言おうとすると。
山村が早乙女に「これ以上知ったってしょうがないだろう、これ以上聞くと命が危ないぞ」
「その場合、どこか外国に高跳びして、政府を脅して、金を踏んだくるだけよ、その計算はいくつも用意してるわ、追ってが来ても片付けられるぐらいはできるし、国内外の暴露系のインフルエンサーと何人かコンタクトを取ってる、この商売は人脈を作るのに役に立つのよ」
暴露系の連中と繋がるってるのかよ、山村は驚くと共にやはり早乙女に命の危険を解いても聞いてくれない「君が良くても、僕は消されるんだよ」山村は僅かな望みを託して命乞いをする様に言った。
「いや、私、別にアンタと関係性ないし」
淡々と言う早乙女に山村は僅かな望みが崩れていく音がした。
「盗聴されている事はないわ.さあ白状しなさい」早乙女は西本に詰め寄る、盗聴器発見器は早乙女と山村は装備品として持っていた
。
西本は黙り込む、その目には絶対言わないと言う意思が見える。
「仕方ないわね」言うと早乙女は、西本に近づき西本の腕を取った。
「おい、何する気だ」と慌てて言う西本の腕を取った早乙女は、いきなりそのまま西本の腕で自分の胸を思い切り揉ませた。
「何をする」慌てて西本が手を払う。
「これで私の服の胸の所にあなたの指紋が残る、さあこれを餌に週刊誌に売ろうかしら
、世界的天才科学者セクハラ、被害の女性訴える、見出しとしては十分だわ、後は尾鰭つけて、週刊誌に書かせるだけ、私はあなたを訴えないし、あなたが私を訴えても証拠が無いし、無実が証明されても、アンタの人生無茶苦茶よ、研究も続けられるかしら」
山村は早乙女の一覧の行動に言葉を失っていた。
西本は山村に向かって「君がいるこの事を嘘だと証言してくれるよね」頼み込む様に言う。
「じゃあコイツにも同じ事をさせるだけ、今度はお尻がいいかしら、その後私がこの部屋から叫び声を上げて逃げれば、どうなると思う、強姦未遂で売ろうかしら」
西本は完全に早乙女がヤバイ奴と察し、聞いていて狼狽えいる山村がこの場を救う頼りにならないという事察した様だ。
「分かった話そう」西本が語り始めた。
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