メンタル最強女に戸惑うメンタル最弱男
山村壮介は激しい緊張感の中でダブレット端末を使いデータを解析してた、元々ダブレット端末を使うスピードは凄まじく早いが、命を取られかどうかという戦闘の中で、汗で、手元が少しズレる、が今はそれでも山村の頭も手元も動く。
しかし、今の山村には操作が少しずれて、狼狽する余裕すら無かった、そして解析の末一つの仮説にたどり着いた。
やはりこれしかない、と思うと同時に、隣にいるバディを組む早乙女京子に、その仮説を話し始めた。
話は遡る、緊急内閣対策本部に自衛隊幕僚長の佐々木が呼ばれていた、居並ぶ閣僚たちの質問を受ける為だ。
最近、あるテロ組織を名乗る集団から、世界のいくつかの国の要人に殺害予告が送られ、暗殺された上、警護をしていた軍隊が全滅され、立て続けに大きな混乱とダメージを受けた。
いずれも小国な為、要人の暗殺は事故で死亡、警護していた軍隊の全滅は伏せるいう事で、世界各国の首脳は対外的に発表してるが
、隠している理由はその被害がたった一人の人間によりダメージを受けており、そしてその人間がその組織の科学者達が作り上げた異能力者である事とその人間が複数おり、それぞれ別の人間が各国に被害をもたらしていると言う事だった。
テロ組織は被害をもたらしたのが異能者という事だけを伝え、世界各国にテロ組織の捕まっている仲間の解放と莫大な金銭を要求してきた。
各国政府関係者は異能力者などと疑問に思ったが被害を受けた国の状況や証言、映像から、各国一人で被害をもたらしたのが明らかになった。
で、その異能力者のデータは無いのか」首相が佐々木に問うと。
「それが、各国の残された映像から解析しても、能力を把握する事は出来ません」
「分からないじゃないだろう」首相が焦りを滲ませて言う。
それも仕方ない事である、なぜならこの国に、異能力者を送り込んである要人に対して、暗殺予告がテロ組織から通達があったのだ、その為内閣対策本部をマスコミや世間には伏せて、開いているのだ。
テロ組織は異能者を何も起こさず引き返させる代わりに、100兆円と言う、巨額な金銭を要求してきたのだった。
国家予算規模の額を払う事はできないが、放置すれば、国の頭脳の中心人物であるかの要人が消されれば、科学技術力に甚大な被害が予想される。
「その、異能力者は不死身なのか、人気のない所におびき寄せミサイルや細菌兵器で、片付けられないのか」
「それが、映像を見ても被害を受けた国の人に聞いてもあくまで、人が集まる場所を離れて活動をする事はありません、強力な兵器を使わせない為でしょう」佐々木は言う。
「何かいい手段はないのか」首相は聞く
「私たち自衛隊の戦略室のエリート隊員とAIを駆使して、一つの最適解と言える結論を導き出しました」
「それはなんだね」
「まだ、正式に実戦で導入した事はないので不確定な部分が多いのですが」佐々木は自信無く話す。
その佐々木の顔を見て閣僚たちの顔にも不安の色が強まる。
首相自信も不安がさらに強まったが、場を落ち着かせる為、いや自分自身を落ち着かせるため、意識的に呼吸をゆっくりしながら「不確定でも構わない、このまま手をこまねいる訳にはいけない、君に全権を託す、責任は私がとる、自由にやりたまえ」
佐々木は意を決して作戦の内容をプロジェクターを使って、閣僚達に話し始めた。
自衛隊の特殊精鋭部隊であるXTの若手隊員である、山村壮介は、上官から、防衛庁本部にある秘密の部屋に呼び出された。
呼び出しを受けてから山村は、何か自分が
、違反に抵触する事を行なったか、あるいは自分には覚えのない犯罪に首謀者として、祭り上げられたのではないか、いやもしかして上官が自分の事を気に入り、体を要求されるのでは、などと取り止めもない妄念に駆られていた。
山村が不安が強い不安観念に駆られるのは日常の事だが、何がイレギュラーな事があれば、凄まじいまでの不安妄想が、頭をもたげる、いつもの事だが、慣れる事はないと山村はあきらめながら、不安に駆られていた。
不安妄想の最中、勢いよくドアを開ける音がした、その大きな音にビビり、今感じてる恐怖と相まって、山村は腰を抜かした。
一人の若い女性が部屋に入ってきた。
腰を抜かし、座っていた椅子から転げ落ちた山村に「あんた、なにやってんの」と初対面である、山村を呼び捨てにして話す、またその女性の声のかけ方が、恐らく見知らぬ男が、ドアを開けたら椅子から転げ落ちていると言うのに、凄まじく冷静に淡々と表情ひとつ変えず発せられた。
余りの女性の堂々とした態度に狼狽えながら「僕は上官から呼ばれた隊員だ」痛みと恐怖を堪えながら言った。
「ふーん、じゃあ私以外も呼ばれてた人がいたって事ね、上のやつ何も教えてくれないだもの」
「君も知らされてないのか」
「ちょっとあんた、いつまでも座ってないで、立ち上がりな」山村の問いかけを無視して女は言う、問いかけを無視されて、余計怯える山村に女は腕をグッと掴んで強制的に立ち上がりさせた。
「アンタ、身長もさらっと高いし、髪型が地味でなんか暗い雰囲気身体全体からで出るけど、結構イケメンね、繊細そうな人間が好きな人には凄くモテるんじゃない」
ずけずけと人のこころに土足で入ってくる女に山村の恐怖はさらに増した、その上別にモテてない、厳密に言えば、学生時代、何度か告白された事があったが、告白された際も相手から、付き合って、自分が幻滅させて、嫌われたらどうしようなどとマイナスと妄念が次々と湧き出て、逃げる様に断ってしまう。
また、顔がイケメンな部類に入る事は山村自身も分かって入るが、それによりストーカーにあったらどうしよう、妬みでいじめられたら、または男に言い寄られたらなどと言う事ばかり考えてしまい、服装や、髪型を地味にし、日常生活も目立たぬ様生きてきた。
「私の名前は早乙女京子、自衛隊の特殊部隊の第一班の所属、アンタの名前は」オドオドしている山村の気持ちなど一切返り見る事なく早乙女は言う。
「僕の名前は山村壮介、僕もXTの第二班の所属だ」気持ちを落ち着ける様に言う。
ちなみにXTは第一班が、実戦部隊、第二班が、分析を主にする部隊である、普段会う事はない。
「XTにしては、ビクビクしるわね本当なの」
グイグイくる女だ、面倒くさいなと思った山村だったが、早乙女の顔をよく見ると抜群に整った美しい顔をしている、身長も170cmは優に超えるだろう、スタイルも良い、色は白く肌も綺麗だ、自衛隊でも訓練の前や合間に日焼け止めを塗るのは普通である、かく言う山村自身も日焼け止めを塗っており、元々の肌も若干白い方である。
普段は不審者扱いされない為、見目麗しい女性を見ても、顔に出さない様にしてるが、山村は思わず早乙女に見惚れていた。
「何ジロジロ、エロい目で見てるのよ」
山村は心を見透かされた様に感じかし、ビクッとなった。
早乙女は男から性的な目で見られてるのは慣れたと言う感じで「もうちょっと男だったら堂々と見なさいよ、何か私に紳士だとでもおもわれたいの」
オドオドする山村に、早乙女は「まぁいいわ、アンタ何期」
山村は自分の入隊した期を言う。
「なんだ、同期なのね、階級は」
「ヒラだよ」
「私もヒラなんだよね、まあ入隊したばかりだがらしょうがないけど」そ
「いつ上官がいるのか分からないから、少し話しましょ、彼女とかいるの、好みのタイプとかは」
さらにグイグイ話しかけてくる上に、彼女ができた事がなく、それを気にしている山村
は「君はずけずけ人の心に入ってくるな、それに彼女いるのとかセクハラじゃないか」勇気は振り絞って言った。
それを聞いた早乙女は笑いながら「同期で立場が対等で女である私が、アナタに聞いてもセクハラには全く当たらないのはアンタも生きてればわかるでしょ、それぐらい分かりなさいよ」
推し黙る山村の顔に早乙女はそっと手を当て「可愛いところあるじゃない」顔を近づけて
、ふっと山村の耳に息をふきかけた。
今までどころじゃなく動揺する山村を見ながら早乙女は爆笑しながら「照れてるのね、リアクション面白〜い、一応言っとくけどこれもセクハラで訴えるのは困難よ」
早く帰りたい、心の底から山村はそう思ってると会議室のドアが開いた。
ーーーーーーーーー
第一話を読んでくれて頂きありがとうございますもし面白ければ、⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎の評価とブックマークを付けて頂いたら、励みになります、よろしくお願いします。




