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四方総界縁起  作者: くろよ よのすけ
82/100

82.強いということ②

 客室として宛がわれた部屋は以前私が住んでいた部屋だった。

 おそらく勝手が分かっているからということなのでしょうが、そういった心配りはありがたく思う。


「どうぞ、いつでも準備完了です」

 そして今回は私だけではない。

 ベッドの用意を済ませ、護衛のために同室になったあやへ声をかける。

「うんありがとう。もう少しで読み終わるから少し待っていて」

「ハイ、焦る必要はありませんのでごゆっくりお読みください」

 窓際で本を読むあやはまさに、小説に登場するような深窓の令嬢が飛び出してきたかのような雰囲気を纏っていた。


「………」

「どうかした?」

「え、い、いいえっ、すみませんなんとなく気になってしまって」

 自分で思っている以上にあやの方へ目を向けてしまっていた。彼女からすればあまりいい気分にはならないでしょうから謝るのにも慌ててしまう。

「ふふ、いいの気にしないでちょうだい。それに相部屋とはいってもわたしのことは気にしないでいいのよ?」

「それはあやの方こそ、そうです。ご自身の出自のこともあり、私達へ気を使ってくれているのは理解しておりますが、あやがアヤネとは別人であることも整理しています。ですから、その……」

「シエって呼んだ方がいいかしら」

「そ、そのとおりで——、なのです。はい」

 私の考えは見透かされているようで、あやの方は落ち着いた笑みを浮かべたまま。これが人生経験の差? というものなのでしょうか。


「わたしってそう年上に見えるかしら?」

「うぅ…、そのようなことはありません。ただ私と比べたら落ち着きもありますし、多くのことを知っていますから。外見はアヤネと同様ですが、やはり全くの別人としか思えません」

「そう言ってくれると嬉しいわ。正直受け入れてもらえるかどうかは怖かったの。よな君も落ち着いてきたけど、シエさんに八つ当たりしてしまったりしていたし」

「ですがやはりヨナギ様を嫌うことなどできません。それにそのこととあやのことは全く別の問題です」

「しっかりしているのね。いつもフラフラしてるよな君とお似合いだわ」

「そ、そのような世辞を言っていただかなくとも…っ、私も自身の気持ちにはなんとか折り合いをつけようと——」

「え、もしかして身を引くなんて言うつもりなのっ?」

 少し驚いたように目を開き、本で口元を覆う。それは先ほどまでの達観した巫女ではなく、年相応の少女に映った。

「ちがいますっ、ちがうのでありまして…その」

 口にしようとしているだけなのに顔が熱くなっていくのを感じる。

 言い淀んでいるとあやがクスクスと笑いだし、パタンと音を立てて本を膝の上に置いた。

「あなたのような人が彼の傍にいてくれてよかった。もちろんリアもそうだけれど、よな君は一人で抱え込んで、それでも歩き続けられる人だったから……。きっと心が折れそうになったのは今回が初めてなの」

「これまでの戦いも、あやは見てきたのですよね……」

「……」


 月が隠れ、暗闇の広がる窓の外を見つめる彼女の顔はガラスに映る表情さえ見えない。

 ほぅと息をついた肩からは、思い返すこと自体が彼女にとって重い体験として刻み付けられていることを物語っている。


「いいの、さっきも言ったけれど気にしないでちょうだい。辛い経験だったしホロウの復活も阻止は出来なかった。けれど、これまでの戦いがあったから今こうしてみんなと一緒に過ごすことができているんだもの」

「強いのですね、あやは。私は不安です……。勝利できるかどうかもそうですが、勝利した後、ヨナギ様の命がどうなってしまうのか……」

「それは、わたしにも分からないの…。ホロウが手を加えた血族であるナイギ、そして胎児だったよな君は密接にホロウの魂と繋がっているから、言ってしまえば細胞のようなものなの。……ホロウの死はすなわち、末端までの死を意味する」

「どうにも、ならないのですか……? これまで耐え続けて、ようやく終わる可能性をつかみ取ろうという目前だというのに、命さえ失ってしまうなど……っ、わたしは——!」

「……うん、わたしもそんな結末は認めたくない」

「なら、何か方法はないのですか? どれ程小さな可能性でも構いません、机上の空論でも……、なにか、なにか一つでも——」

「………ホロウが、世界を一つにした『四方界』を覚えている?」

「え? は、はい、あれほどの力の行使は見たことはありません。ユーリの胎蔵領域でさえ及ばない領域への干渉でしたから……」


 今こうして私たちがユーリの屋敷にいることを可能にした、三界の合一化。それを個人で果たした『四方界』の発動。忘れられるはずがありません。


「それこそ、『四方界』の原型。破界、創界、封界の更なる源流。世界そのものの名を冠した異能である『四方崩界』と呼ばれるものなの。ホロウがもつ最大の術式、世界を繋ぎ合わせたけれど、それでもまだ不完全な力なの」

「あれで、なのですか……? なら、完全な発動となればいったいどれほどの……」

「きっと、わたしたちの世界の何もかもが崩壊して、無くなってしまう。ただ、ホロウの目的である“救済”、それの意味するところを予想すると……」

「……あや?」

「いいえ、何でもないの。今気にしても仕方のないことだわ。完全な力を使おうとするなら完全な器、よな君の身体が必要になる。結局、『四方崩界』を扱う状況になっているなら、その時点でわたしたちは敗北して…いること、だもの——」

「あや? 何かありましたか?」

「え、ううん何でもないの、少し冷えてしまったかもしれないわね。今日はもう寝てしまわないと、またよな君に身体を大事にしろって怒られてしまうわ。自分の方がよっぽどなのにね?」


 なにやら一瞬、様子がおかしく見えたが、すぐに悪戯めいた笑みを浮かべる。

 気のせいだったのでしょうか。

 

「あ、あの……実は気になっていたのですが……」

「どうしたの?」

「『四方崩界』というものは、一体……?」

「あ。ごめんなさい、またシエに説明してなかったかしら。せっかく今日集まったのに、もったいないことをしたわね。でも、明日もあるからその時でいいかしら。同じ話を何度もしても大変だし」

「そういうことでしたら構いませんが、先ほどは何か気づいたことでも?」

「……うん、ただこれも、また明日にしてもいいかしら。これはきっとみんなに話すべきことだと思うから」

「分かりました。あやがそうおっしゃるのでしたら私から言う言葉はありません」

 私の言葉に、少し困ったように眉尻を下げてあやは言う。

「ほんとうにいいの? シエへの説明はいつも後手後手になってしまっているから申し訳ないの。リアもよな君も二人での隠し事が多いでしょう? もっと怒ってもいいのよ?」

「ぅ…、確かに……お二方ともに私へ隠されていることはありますが、それも勝利へ向かうための方策だということも分かってはいるのです…。もしも、私がアヤネと共に暮らしていた頃、あやのことを知らされていても混乱するばかりだったでしょうから……」


 ユーリとの戦いを経るまで、ヨナギ様がどことなく私と距離を取っていたように感じたのはそれも原因なのでしょう。久しぶりの再会というだけでなく、どこまで話していいのかを悩んでいた。


「とはいえ、ヨナギ様はやはりご自身で背負ってしまわれたのですが……」

「リアが居てくれなかったら危なかったかもしれない。秘密を共有できるということはそれだけでとても大きなことだもの」

「私はそれほどお力になれていたのかどうか自信はありません。それもつい勢いでダメな主でよいなどと口にしてしまい、実はまだ怒っていたりしていないでしょうかと不安ばかりで。………ぅぅぅ」

「もう心配しすぎよ。ただ、よな君は自分以外が被害を受けるのを嫌うところがあるから。それは、わたしのこともそう」

 なにか、あやの表情が一瞬、苦笑染みた色を浮かべているように見えた。


「? それは——」

「さて、これ以上二人で話していても暗くなってしまうわ。夜も遅くなってきたし寝ましょう。明日になればまたいい方向へ進んでいくわ」

「は、はい、そうなると私も嬉しいです。では灯りを落しますね」

「ありがとう」

 しかし、それは聞こうとする前に何もなかったようにいつも通りの彼女へ戻っている。

(気のせいだったのでしょうか?)


 ヨナギ様のことを話題にされてしまい慌ててしまっていたために見間違えてしまったのか。そう考えもしたものの、気にしていても仕方がないでしょう。

 彼女こそ永きに渡る時間を耐え続けてきた。何も思わないこともないでしょうから。

  二つ並んだベッドの片方にはすでにあやが横になっている。

 私もシーツをかぶり、眠りにつこうと目をつぶる。

 とても静かな夜、互いの呼吸音さえも耳に届くほど。


「ねぇ」

「ん…どうかしましたか?」

 その時間が数分続き、瞼が重くなってきたころ、あやが声を上げた。

「あ、もう寝むるところだったのね。ごめんなさい」

「いえ…かまいませんよ、必要なモノがありましたか?」

 喉が渇いたのでしょうか。

 なんにせよあやはいまだ足が完治していないため、屋敷の中とはいえ一人で出歩くのは危険です。


「取りに行けるモノなら代わりに持ってきますが」

「あっ、そうじゃないの。そのままでいいから、ね」

 体を起こして立ち歩く準備をしようとしていると、あわてて止める声。いけません、また早とちりをしてしまいました。

「ど、どうぞ、ご用件を」

 おずおずとシーツを鼻の上までかぶり直す。

 顔が熱い、暗がりでなければ今頃赤くなった顔を見られていたであろうことを意識して、また恥ずかしくなってしまいます。


「ふふ…っ、その真面目なところがあなたの素敵なところね。あ、それで話なのだけどね。ちょっとしたお詫びをしようと思ってたの。……ただ寝るのを邪魔しちゃったから、それとはまた別のお詫びをしないとね」

「そのようなこと、お気になさらないでください。それにしても、お詫び…とは?」

「ほら、わたしも隠し事が多い方だから一つだけ、シエに教えておこうかと思って。彼の傍にいてくれる人なら尚更にね」

 恥ずかしさから顔を逸らしてしまっているせいで、あやの顔を見ることは出来ない。けれどその声色はほんの少し照れたような色を含んでいる。


「けどその前に一つ質問してもいい?」

「ハイ、私でも答えられることなら」

「ありがとう。それじゃあシエは、よな君が持っているあやねへの感情はどのようなものだと思う?」

「え、えっと…。お二人の関係性、ということですよね」

「そう、実際によな君がどう思っているかはこの際無視してもいいから。シエから見てどう思うかを教えてほしいの」

「そうですね…」


 言われてみれば、あまりそういったことは考えたことがありませんでした。

 お二人の仲が良いことは分かっていますし、ヨナギ様がアヤネのことを大事にしていらっしゃることも見てきました。

 それはアヤネが『巫女』であったからということもあり、そのうえでアヤネとの別離をヨナギ様自身の手によって何度も繰り返してきたはず。


(もしもその相手がアヤネでなかったならば、ヨナギ様は出来たのでしょうか)

 世界の維持機構である『巫女』、その相手がもしも私やリア様であったなら、ヨナギ様は同様に手を血に濡らすことをしたのでしょうか。

 ……恐らく、ヨナギ様ならするはず。

 他に選択肢がなく、その必要さえあるならば心を傷つけながらでも前に進むことを選ぶ人ですから。ならば、そこに違いはないのではないか。

 あやとの関係性という前提があったため、アヤネとの間柄には特別なものがあるということはわかります。


「ですが…、それでも少し前までのヨナギ様ならば心を殺してでも、相手がだれであっても同じことをしていたように思うのです」

 それを踏まえで、ヨナギ様個人がアヤネに対して持つ感情となると……。

「すみません、ハッキリとしたことは言えません…」

 回答としてはゼロ点。

 私なりの答えさえ形にすることができないというのなら、そこに思考と意志は介在していないと同様なのですから。

 けれど、私の回答を聞いたあやはくつくつと笑う。

 やはり今の返事ではダメだったでしょうか。


「ううん、それでいいの。別に正解が欲しかったわけでもないし、よな君は素直じゃないから何が正解というわけでもないでしょうしね」

「でしたらなぜ質問を? ヨナギ様のことでしたらむしろ私よりも理解されているのでは?」

「そんなことはないわ。確かに私はホロウを封印する狭間で、度々よな君の姿を見ることもあった。でも、よな君と彼女と一緒に過ごすことはしていないもの。それは、わたしには決して知ることのできない空気であり光景。だから、一度聞いてみたかった」


 世界が再構成されるわずかな時間、心身ともに傷ついたヨナギ様を見ていたのでしょう。そしてその状態の彼に対して何も手助けすることも出来なかった。止めたところで止まるような方でないのは分かっていますが、その姿を見てきた彼女の心象は想像するにはあまりに苦しすぎる。


「……」

「気にしないで。苦しかったけど、再開も出来た。だからこの話はそれでいいの」

「…ハイ」

「でもそっか、ふふ…っ、分からないか。本当に面倒くさい男の子だね、よな君は」

「それは……、確かにそういう部分もありますが…。私は…素敵なお方だと、思っています」

「その想いは寸分たがわずわたしも同じものよ。だってわたしもシエも、彼に救われた者同士だもの」

「救われた、ですか?」

「そうよ。わたしは彼に救われた。他に言いようはないわ」

「…なんだか、意外です。ヨナギ様のあやに対する様子からして、それは逆かと思っていたものですから」


 ヨナギ様があやに対して見せる過剰に心配する姿や言葉は、どちらかといえば恩人へ対するものに見えます。救われたからこそ、今度は自分が救う番であるとでもいうような。


「そう思ってるのはよな君だけよ。きっと、彼自身が一番、自分の感情を理解できていないでしょうから。だから、彼女に対する気持ちも、いまだに整理がつけられない。だって自分の心が形にできていないから」


 計算式も作れずに答えを出すことは出来ないでしょう? 

 そういってあやはまた笑った。

 けれどその声からはまるでヨナギ様を慈しむように思える優しさがにじみ出ていた。


「なら、あやはどのように思っているのですか?」

 私の声はずいぶんと呆けたものだったと思う。それほどまでにふと口をついたものだったから。

「わたしもね、再開してからは何度か考えてみたの。よな君にとって、彼女への気持ちは護るべき相手、つまり保護者なのかしら、それとも恋愛感情? でも彼の憔悴した様子を見ているとそのどちらとも違うような気もしてくる」

「なら、あやにも分からないのですか?」

「はっきりとしたことはね、それはよな君にしか分からないこと。ただ、彼自身がいま見つけようとする途中なだけ。でもたった一つ、はっきりしていることはあるの」

「それは——」

「わたしを変えたのはよな君で、よな君を変えたのは彼女よ。それだけは間違いないこと」

 でもそれは、本当にそうなのでしょうか? あやの言葉を聞いても何やら腑に落ちない。


「それこそ逆なのではないのですか? そうであれば想像もしやすいのですが」

「逆なんかじゃないわ。これだけは間違いないことで、だからこそわたしは彼女に、アヤネによな君をお願いしたし、感謝もしているの」

「……」


 どうにも想像がつかない。

 ヨナギ様のホロウに対する怒りを思うと、お二人の絆は固く結ばれていたのでしょう。それほどの関係性に至るまでのことは想像するしかないものの、ヨナギ様の想いを鑑みれば強い影響を与えたのはあやの方に見えます。

 交流によって今のヨナギ様を形成したというなら、やはり影響を与えたのはあやの方ではないのでしょうか。


「そんなことはないわ。少なくともわたしと共に過ごした頃の彼は、シエが知っている彼と何も変わっていないもの。よな君は…初めから優しい人だったし、誰かのために命を賭けることのできる人だった。でもわたしは、彼の心からの笑顔を見ることは出来なかった」

「え——そのようなことは——」

「少し大げさだったかしら。一度も笑わなかった、なんてことはないのよ。わたしと一緒にいてくれた時の彼は優しかったし、優しく笑いかけてくれもした。でもね、声を上げて笑うようなことはしなかったの」


 寂し気な、というには暖かな。

 まるで懐かしむような言の葉は、閉じた窓の外に広がる夜へと溶けていく。


「わたしね、彼女に嫉妬してるの」

「嫉妬…ですか?」

「だって、わたしでは出来なかったことを、先にやられたんだもの。見ることしか出来なかった、足を止めてほしいと願うことしか出来なかったわたしにとって、よな君の手を引く彼女の姿は——」


 そこで、あやの言葉が詰まった。 

 数度の深呼吸の後、身じろぎする衣擦れの音。

 そちらを見やると私の方に背を向けた彼女の姿、窓の外へ向けられたような視線はいまだ雲に隠れた月を見上げているかのようだった。

 もう一度衣擦れの音共に寝返りを打ち、こちらへ向き直ったあやは変わらず小さく笑みを浮かべていた。寂し気に、そして自嘲気味に。


「ゴメンね、お詫びにもなっていないでしょうけど。わたしが言えるのはここまで。これ以上は、ほら、恥ずかしい姿を見せちゃうかもしれないから」

 言葉の通り恥ずかしそうに、口元をシーツで隠すあやの姿は恋に恥じらう乙女という言葉が似合う。

「それと、話したことはよな君には内緒でお願い。嫉妬深い女だって思われたくないし、彼女のことはよな君自身が気づかないといけないことだから」

「この、時間が残されていない状況でもですか? ……私はそれでも、何か切っ掛けになるのならばお伝えする方がいいのではないかと思います」

「優しいのね、シエは。みんなが幸せになれるように頑張れる人」

「それほどのことはありません。あやが自分を卑下するように、私もまた至らぬことばかりで嫌になってしまうことばかりです…。この部分はあやと共有できますね」

「ふふ…っ」

「や、やはりいまのは図に乗りすぎたでしょうか……。私とあやが同じというのはさすがに——」

「そんなことない、むしろシエとは仲良くなれそうだと思うの。もっともっと、お話ししてみたいと思うわ。わたしたちはまだお互いに何も知らない、でも時間さえあれば他にも共有できることはあると思うから」

「そうですね。私も、もっとあやのことを知りたいと思います。そして、アヤネも一緒にいられたらと思うのです」

「そうね、そうなったならわたしも嬉しいわ。もしかしたら、嫉妬が顔に出てしまうかもしれないけれど」

「で、出来ればそこは抑えていただければ……」

「冗談よ、半分は」

「なんだか今から心配になってきました……」

「はは、ごめんなさい。でもこれで楽しみが増えた。勝ちましょうね、絶対に」

「ハイ、必ずや」


 それが、私たちが眠る前の最後の会話。

 気付いた時には夜は過ぎ去り、日が昇ると二人同時に目が覚めた。

 なら、目覚めて最初の言葉は決まっている。


「おはようございます。あや」

「おはよう…シエ」

 うつらうつらとしながら返ってきた挨拶からは、寝起きが弱いことが伝わってくる。あやからすれば逆のことが伝わっているのでしょう。

 これからこのような小さなことを互いに知っていけるようにしたいという想い。そのような理由であっても、戦いへの決意を固めるには十分力になるのだと、新たな朝と共に私は迎え入れることができた。



『本編について』

・シエとあやね

 シエからすれば皆方と同じ似て非なる存在であるあやねとどう付き合っていくかが課題ですが、本編で何とかなってるので大丈夫だと思います。


・四方崩界について

 あやねは世界を繋いだ力とシエに説明していましたが、厳密にはすべての世界を一緒くたに崩壊させるとで脆くなった部分がパッチワークのようにくっついた感じです。


『定期連絡』


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・更新日の後にそのことを伝える呟きをしているので、思い出す用にツイッターフォローいただけると幸いです。

・細かい設定や反省点等々は完結後にでもおまけでまとめようとでも思っているので、質問をいただければまとめて回答します。よければどうぞお願いします。




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