序章
「はぁー、りさちゃんのおっぱい最高だったなー」
乙武灰次は同僚と飲みに行き、二次会でおっぱいパブでサービスしてくれたりさちゃんを思い出していた。
Fカップのたわわな胸。柔らかい感触。おっぱいの大きさに合わせ自然に伸びた少し大きめの乳輪。顔もまあまあ可愛かった。
「あー、風俗行きてぇなー」
「だなー」
同僚の赤城が同意した。二人とも酔っぱらって千鳥足だ。
おっぱいパブではおっぱいは触れるし、ディープキスも出来たりするが抜いてはくれない。おっぱいパブで性欲が高まった灰次は時々行くヘルス〈ぱいおにあ〉に行く決意を固めた。〈ぱいおにあ〉は巨乳専門のヘルスである。灰次は大の巨乳好きだった。
「オレはヘルス行くぞ!」灰次は赤城の肩を抱いた。「赤城も行こうぜ」
「ああ、行きたい。行きたいけど、金がなー。悪いけど、パスするわ」
「なんだよ、ノリ悪いなぁ。いいよ、一人で行くから」
灰次は拗ねたような振りをして言って、赤城から離れた。
ふらふらしながら歩いていると、何かに躓いた。灰次は体勢を崩し、道路の方に倒れた。
「灰次、危ない! トラックが来て――」
赤城が叫んだ。
ププーーーーーッ!
クラクションが鳴り響く。だが、灰次は呆然とするだけで何もできない。トラックのライトが迫る。
ドンという鈍い音の後にぐしゃりという何かが潰れる音がした。
灰次は即死だった。赤城は余りの衝撃的な光景に腰を抜かしていた。