宝箱と 恋の再出発
光の精霊は ニヤーッと笑ったまま 爆弾を落とした。
ーオノコツドイシトコロヤレタノシヤ
「どうしてそれを 知っているんだ!!」
思わず 彼に詰め寄ろうとした俺を、あかつきの君が 制した。
「落ち着け、まずは 話を聞くのが 先だろうが。
フィラリエラ殿、何か ご存じなのですか?」
グウウウキュルウウウウウウウ。
あたりの緊迫をけやぶる 腹の虫の鳴き音。
「まあまあまあ、おみなさん、まずはご飯でも 召し上がれ」
ーあいかわらず、絶妙な タイミングだなサロ。
兄ちゃんたち、まずは 腹ごしらえを しよう。
とりあえず食事をとりながら 話をきくことに落ち着いた。
光の精霊の話はこうだ。
かつて、月の精霊アルテイナの娘夫妻が この国を治めていたころ、
その様子をそっと覗いてみたいと思った母親は、
友人の 時と幻想のあやつりてであるクローラに はざまの森とこの国をつなぐ近道を 作ってもらった。
それは、
男たちが夜な夜な男子会を開いていた 月の精霊像の裏側だった。
ーあの頃は クロルやティーナの娘の旦那さん、その友人たちが集まって 酒盛りをしていたらしい。
「だから、“男の子集いしところ、やれ楽しや”なのか・・・」
「私も 混ざりたかったわん♡」
「よせ、ガイ。食事が まずくなっちまうだろーが。
フィラリエラ殿、あなたは その抜け道を通って ここに来られたのですか?」
ーいんや、クロルに 送ってもらったのさ。
その抜け道は 誰でも 通れるもんじゃねえんだ。
ティーナに縁あるものから祝福を受けた者だけだ。
「ねえフィー、私も 通れるの?」サイフェリアローズ姫が 尋ねると
光の精霊は 首を 横に振った。
ーいんや、サロは 彼女とチューしてねえだろ?
「ないよおおお、本旦那様とは あるけどね(^_-)」
「っサイフェリアローズ、お前は・・・」
暁の君は、夕日よりも 顔を真っ赤にそめ 絶句した。
「痴話喧嘩は 後にしてくれ、うっとおしい。
つまり 彼女から じかに癒やしを受けた者は 通れるということですね」
ーご名答!!んじゃさっそく さくっと 起こして来いや兄ちゃん2(ツー)
こうして 俺は 想いびととの再会に 出かけていったのである。




