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その永きに渡る旅路の果てに  作者: 会計 キリュウ
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第一章「ふとした好奇心」~1話~

そんな七不思議は僕らの1つの話題になっていた。

摩訶不思議で、現実的ではない物語は僕たちの帰り道の話題に花を咲かせる。

「それで七不思議を全部知った者は死ぬって落ちでしょ?」

退屈そうにあくびをしながら草実 篤姫(そうみ あつき)が僕の肩を叩く。

バシ、バシっと女の子には似合わない力強い音が耳に届く。

「痛いよ、黒姫」

「おぉ、すまない」

彼女は剣道や柔道を普段からしていて男らしい事から黒姫とあだ名が着いていた。

そんな篤姫の隣を歩いている双子の妹、草実 姫(そうみ ひめ)が口を開く。

「そういう話なら私も知ってますわ、中等学院の方なら先ほどの【理科の先生】、【トイレの花子さん】【図書館の悪魔】、【音楽室の悲劇】、高等学院なら【演劇部の秘密】、【野球部の欠番】、【姿を見た事がない校長】、【消えた生徒】・・・・あら、8こありますわね」

少し困った表情を浮かべて姫が僕の方に顔を向ける。

ここで補足説明すると、篤姫と姫はここらじゃ少しは有名な姉妹たちでお金持ちのお嬢様達だからだけではなく姫は母親譲りの金髪の綺麗なストレートヘアー、篤姫は黒髪の少し長めのポニーテールをしている。

そんな正反対な姉妹だからこそ有名になったのだろう。

「そしたら七不思議じゃなくて八不思議じゃないか!」

僕が驚くと隣を歩いている黒田 淳一(くろだ じゅんいち)が冷静に口を開く。

「中等と高等で別々なんじゃない?」

「「それだ!」」

と僕と篤姫が指を鳴らしながら淳一を指さした。

それを見て姫が1人納得したかのように手を鳴らした。

中等1年の頃から知り合って早1年、僕はこの3人とくだらない話をしながら帰るのが欠かせない日常になっていた。

おっと、僕の名前を紹介していなかったね。

甲野 勇人(こうの はやと)と言います、山神中高総合学院中等2年です。

「けど七不思議ってどうやって広まるわけ?」

「そんなの人伝に決まってるじゃないか」

僕が不思議そうに口を開くと篤姫は「そうじゃないんだ」と口を開く。

「それが作り話なのか、実際起きた事を話しているのかって話を私はしてるんだよ」

その言葉に聞いて淳一が意見をのべる。

「七不思議には【死んだ】などがある。だから作り話が濃厚だと思う、死んだら伝える事すら出来ないからね」

「まぁ確かにそうですね、けど実際七不思議を複数で見たとか聞きますわよ」

「悪戯か、嘘が濃厚なんじゃないか?実際、今の現代でそんな事が起きるわけがないさ」

淳一が得意げに話す顔を見てふと僕がある事を思い出した。

「あ、そういえばみんな宿題持ってきた?」

僕と言葉に3人は自分達の今までの行動を思い浮かべているのだろうか空を見ている。

「実は、学校に忘れてて今から取りに行くんだけど、1人は怖くてさ」

空はもう夕暮れ時、今から学校に戻ればきっと暗くなっていると思ったから皆にその事を提示した。

正直、僕は怖いのが嫌いだからここはみんなで行きたいのだが少し見栄を張りたかったからだ。

「よし、俺がついてってやるよ」

そう言って篤姫が荷物を姫に渡して僕の肩に手を回す。

「どうせ怖いんだろ?俺がお前を守ってやるよ」

篤姫が僕の意見も聞かずに強引に歩き出した。

「ちょ、待って」

そんな言葉が僕の口から漏れる。

「あっちゃん、気をつけてね。先に帰ってるよ~」

「2人とも気をつけてな」

姫と淳一が僕らに手を振った。

『ちょっと待って』

そんな事を思いながら篤姫の方を見る。

楽しそうにしている篤姫を見て、僕は諦めながら『まぁ大丈夫だろう』と思い篤姫の肩に手を回す。

「よろしく頼みよ、相棒」

「おうよ」

篤姫がガッツポーズを取って笑顔を向けた。



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