葛藤(1話完結)
21才童貞フリーター藤川悠太はいま
「悩むな、右にエロ本、左に財布か、、エロ本は表紙が完全に
どストライクの子だからな、だからといい財布の方も財布を
見る限り、高級そうであるからしてこちらも期待できる。うーん
悩むところでありますな。」と馬鹿みたいな論理を心の中で
呟くのであった。あららと、また始まる。「財布の方なんか特に
あれかな交番とかに預けなきゃいけないのかな。でも、現時点の
俺にそんな余裕があるか。ないな。いや、まてまてまて。でも、
こんなこと犯罪、罪としてなることじゃないのか?ま、一時保留
でも、流石にエロ本は大丈夫じゃないか。だって誰もエロ本を
落としたとしてもそんな大事そうに拾いにこんだろ。でも、
今更だけど、これは必要か?エロ本なんて単にいまの俺の欲求を
満たすだけのものに過ぎないし、あぁ悩みどころだ。」とまぁ
迷いが生じるといつもこうである。これの悪いことは、それだけ
に集中しすぎて周りがなにも見えていないことだ。通りすぎる
人々の目もなんら分からない状態なのである。
彼が追い求めている、エロ本.財布 それがいまどこへ行ったのか
彼自信の葛藤が終わる限りは闇の中である。