表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コルセア

作者: 矢積 公樹
掲載日:2015/04/09

クローゼットから

出てきた箱がひとつ 中には

透明なケースに収められた

手のひらよりも大きいくらいの

模型の飛行機


マスタング ウォーホーク

グラマン リパブリック

何度か教えてくれたけど

耳に残ったのはロッキードぐらい


夕暮れの光の中

模型を見ながらコーヒーを飲む

たしか名前はコルセア

艦上戦闘機 だったかしら


なにも残さないでねって

あれほど言ったのに

2度目の春が温かい風を

空っぽの部屋に連れてくる


すっかり暗くなった部屋に

ひとつだけ残ったランプ

模型を手に持って

スイッチを入れる


壁に飛行機の影が浮かび上がる

ケースはまるで存在せず

翼が風を含んで

今にも地上に降り立つよう


かつてこの壁は

仲間の飛行機でいっぱい

舞い上がり 風を切り

身をひるがえし 雲をめざし

地上をはるかに離れて

どこか遠くへと


コルセアは今

ひとりぼっちで地上に降りる

空港も滑走路も無い

ここがどこかも分からない


あの人といっしょに

みんな飛び去ってしまい

コルセアは空を 私は

翼があることを忘れていた


私の部屋の花瓶の横に

コルセアを隠すように置く

あの人の部屋より少し狭く

あのランプも無いけど いま

プロペラは窓に向かい

翼は強い風を待っている


男性の私が女性の視点で書いた詩なので言葉づかいや言い回しにあまり自信がありません。お気づきの点がありましたらお気軽におっしゃって下さいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ