不思議な出来事
僕はごく普通にオンラインゲームをしていた。決してニートではない。仕事から帰ってきてはオンラインゲーム。
廃人でもあり、一週間でレベルが100になっていた。チャットでは
『チートしてるだろww』
『か、神だ……』
『裏技教えて』
まぁ、ブーイングなどはなかった。このオンラインゲームは皆は
【シンサインレタントオンライン】略してSRO。
僕の場合はシンサインオンラインと言っている。
そっちの方が言いやすいから。
あれこれやって半年、レベルMAXになった。
MAXは500。もう上がらない、と思うが、裏技があるんだよね。
あ、因みに女の子キャラでやってます。意味はまぁ、知ってる人に知られたくないから。
あと、強い職業が取れると聞いたから。
レベルは不明。条件職業も不明。レベルはMAXしたら良いけど、職業がね。間違っていたら努力が水の泡となる。まぁ、僕は間違っていたとしてもこのままでもいいけど。
それから一年……取れました。職業は賢者と剣士、どちらとも長々使っていた。まぁ、剣士は人気がない。忍者とか魔法が使える職業などが人気だった。
剣士はこのオンラインゲームでは一番弱い職業とされている。僕は運の尽き強い職業が取れるわけ。
その職業は……闇黒姫別名:美しき魔姫。クエストは鬼畜だった。
ボスラッシュ。ソロではまず無理。僕はそれをやってみせた。まぁ、ギリギリだったげと
手に入れてみせた闇黒姫。スキルが半端なかった。
固有スキルだけだった。ある意味チートだなと思った。
まぁ、レベルは1から。普通なら引き継げられるのだが、特殊みたい。能力値はまあまあ。レベル1だから。
レベル上げのとっておきな場所があるだけどね。
そこでレベルを上げていた。するとレベルが上がる上がる。大体レベル50ぐらいになって、能力値を見た。とてつもなくヤバかった。レベルMAXになったらなる能力値になっていた。もしかしたら倍以上になるのでは……。
そんな過ごしをしていた。だか、僕に不幸な事が……。
……ここは?
交通事故にあった。体が動かない。ここがどこすらか分からない。
……死んだのかな、僕……。
やりたいこと、沢山あったのに……。恋もしてない。このまま終わってしまうのだろうか……。
するとそこで意識が切れた。
……ん?何だろう。ふかふかする。まるでふかふかベッとに寝ているみたいだった。って、今何時!?
僕はふっと体を起こす。
「……ここはどこ?」
見たこともない場所。分かるとしたら部屋。
誰の部屋か分からない。てか、何か違和感が……。
僕は自分の体を見る。
「え……」
お、女の子になってる!?な、何で!?この服装……僕のあのキャラ?
そう、僕はシンサインオンラインにいる。夢、夢に違いないと頬を抓る。
「……痛い」
夢なんかじゃない。本当の事なんだ。これって、何か見れたりしない?
思った通り。何が出た
名前:佳奈夜
職業:闇黒姫
ギルド:なし
レベル:500▼
……うん。僕のキャラだ。名前は考えて出たのがこれ。ギルドなしのは、誘ってくれたのだけど全部拒否。理由がいろいろ事情があるんだよね。
「まず、ここから出ないと……」
他の人もそうなっている可能性があるかもしれない。
ガチャ。
ドアが開く音がした。僕はドアが開いた方を見る。
そこには女の子がいた。ん?どこかで見たことが……。
すると急に女の子が泣きながら僕に抱きつく。
「佳奈夜お姉ちゃん」
思い出した。妹だ。このキャラの!確か、気が弱いって設定したっけ?まぁ、いいか。名前は雪氷だったな。
僕は雪氷のステータスを見る。
名前:雪氷
職業:氷姫
ギルド:なし
レベル:500▼
うん、強い。レベル上げに連れて上げてるから。
氷姫って、確かイベントで……。雪氷にやったんだ
。てか、何で泣いてるのだろう。……女の子らしく喋らないと……。
「どうしたの?」
「と、冬佳が……」
冬佳?あ、妹。てか、妹何人いったけ……。
……三人だったけ?雪氷と冬佳と……姫蘭だ。
順番からすると、
佳奈夜(僕)→雪氷→冬佳→姫蘭。
……てか、妹に泣かされるってどれぐらい気が弱いの!?
「あ!雪氷姉また、佳奈夜姉に……」
すると冬佳がやってきた。一様、ステータスを見てみよう。
名前:冬佳
職業:聖姫
ギルド:なし
レベル:500▼
聖姫……。僕は色んなイベントしてきたけど、聖姫のクエストが意外と簡単だったという。聖姫は強かったという。
「雪氷姉ちゃん、佳奈夜姉ちゃんに頼っていたら駄目だよ」
冬佳の隣に姫蘭がくっついていた。ステータスを見よう。
名前:姫蘭
職業:竜姫
ギルド:なし
レベル:500
全員姫ついてた。男の子の方は王かな?まぁ、分からないけど……。
設定上なら親無し。魔法で探しても僕と妹達だけ。
姉妹で暮らしているってことだね。
「また、冬佳何かしたの?」
「ギクッ。実は……」
冬佳はイタズラ好き。特に雪氷をいじるのが好き。
反応が面白いかららしい。
「そんなことより、今日学校の試験」
あ、流した。てか、試験?勉強は嫌ー。
「佳奈夜お姉ちゃん、入学試験」
てか、この世界で勉強ってあるかな?
「雪氷達も来る?」
「で、でも……」
「別に条件とかないじゃない」
僕達は条件があっても余裕に行けると思うけど。
チュートリアをクリアの場合が条件もあるからね
。
「そうだね……佳奈夜姉に付いていくよ」
「私も」
「私も……」
姉妹全員、学校の入学試験に受けることにした。
学校とか最近アップデートでもしたのかな?
そして、10分に着いた。意外に近かったという。
立派でしかも、高度な結界が張られてる。
「佳奈夜姉ちゃん、人が多いね」
姫蘭は僕の後ろに隠れていた。確か、人が多い所が嫌いだった。
僕は周りをキョロキョロと見る。……最低レベルが10。やっぱりチュートリア後だったよう。最高レベルが当然の500。僕と妹達を含め10人。
「試験に参加する人は受け付けしてください」
係員の言うことを聞き、受け付けをした。
胸の所に番号が書いてある紙を貼られた。
僕は290。雪氷は291。冬佳は292。姫蘭は293。
何の意味があるのだろう。
予定の時間になりいよいよ試験が始まる。
「えー、今から試験を始めます。簡単でデュエルして勝った人が合格」
半分が合格、簡単。てか、レベル10の人厳しいじゃないかな?
「まぁ、レベル分けもするから」
当然だね。レベル10の人も安心できる。
そして、レベル順に分けられた。
相手は妹じゃなくて良かった。皆バラバラ。
相手は……ステータスを見よう。普通は見れないけど、この職業闇黒姫は相手のステータスを見ることが出来る。
名前:佐山
職業:武道家
ギルド:武道,S
レベル:456
佐山って、苗字っぽい。いや、あえて苗字してるんだ。
「お嬢ちゃん。この俺に勝てるのかな?」
うわぁ……。勝てる自信満々じゃない。まぁ、忠告だけはしておこう。
「お兄さん、私をなめてると後悔するよ」
佐山は鼻で笑う。絶対になめてる!5秒で終わらす。
「では、始めてください」
佐山は柔道の構えをする。まったく、誰が近距離戦すると思ってるの?
僕は剣に魔力を溜める。
「っ!?」
流石に気づいたみたい。自分がやられると……。
「闇魔技断」
僕は剣を佐山に向かって振り下ろす。
「ぎゃぁぁ……」
見事に命中。あの速度は避けられない。秒速100キロ。避けれるのは達人しかいないと思う。
てか、しかし早く終わった。雪氷たちを待つか……。
一分後。雪氷たちも終わったみたい。他はまだ……。
待っていて十分。ようやく、終わった。
「見事勝ったもの、合格だ。おめでとう。明日からここの生徒だ。気を引きして来たまえ」
終わったー。長い!あの先生、長い。どれぐらい話すの!?軽く三十分はいったよ。
「疲れたー」
「私も……」
雪氷と冬佳はヘトヘトだった。長い時間立っていて猛熱を浴びていた。姫蘭はもう、ダウン状態。まぁ、無理もないかぁ……。
僕は一回死んだ。そして、この世界の僕のキャラ、佳奈夜に生まれ変わった。多分これは神様がくれたプレゼントだと思う。雪氷たちと過ごしていこう。
この先ずっと