霧の夢物語
16歳という年頃には
よくあることなのかもしれない
自分の未来が不安になって
なんだか自暴自棄になってしまって
夢物語に人生をかけようとする
例えばバンドを組んで活躍したり
漫画を描いたり声優を目指したり
そしたら大抵の大人はこう言う
成功しないって
現実を見ろって
そんなのわかってるんだよ
成功する人なんてほんの一握りだって
だけど夢を見たいんだよ
このまま夢のない人生を進むのは
あまりにもつまらないから
だから私はかけてみるよ
誰に何を言われても
どれだけ後ろ指を指されても
私は夢を見たいから
たった一度の人生だよ
いつ終わるかわからないちっぽけな物語だよ
だったら私はかけてみるよ
このちっぽけな物語の
ちっぽけな主人公の
ちっぽけな夢に
ちっぽけな人生を。