6-5 それじゃ、行ってきます!
ギルドの受付。アンジェラとあいさつを交わすと、ステラがマントを脱ぎ始めた。キレイな鎖骨、次いで大きな二つのスイカが露わになる。おお……エロい、エロすぎる! マントを脱ぎビキニアーマー姿になったステラが、アンジェラに今脱いだマントを手渡す。
「それでは、これをお願いします」
「はい。それじゃお預かりしておくわね」
マントを受け取ると、アンジェラが受付の奥へ一旦引っ込む。戻ってきた彼女の手の平には、何やら豆粒みたいなものが六つ乗っかっていた。
「ねえ、それなーに?」
「国から支給された鼻栓よ。ニオイが凄いでしょうから、忘れずにね」
鼻栓……。なんか出来損ないのコルクとかにしか見えないんだが。まあしかし、この前は風が吹いただけで鼻が曲がりそうになったし、こんなんでもありがたいか……。
「一応聞くけどよ」
「何かしら?」
「これ、使用済みじゃないよな?」
「ちょっ、ヘンな事言わないでよ、想像しちゃったじゃん」
顔を歪めたリアがオレを小突く。痛てえっつうの。
「もう、さすがに新品よ。安心して」
苦笑しながらアンジェラが言う。そりゃそうだよな。
「参加者は詰所の前で現地集合よ。係の人がいるらしいから、行けばわかると思うわ」
「了解。他には何かあるかな?」
「そうね、これも持っていく?」
そう言うとアンジェラは、手ぬぐいを三つ取り出した。ああ、それで汚れを取れって事か。
「おお~、さっすがアンジェラ、気が利くね」
「ステラちゃんもどうぞ」
「ありがとうございます」
「ルイ君も念のため持っておく?」
「ああ、サンキュ」
オレもアンジェラから手ぬぐいを受け取り、懐にしまう。
「詳しい説明は現地であるはずよ。ゲートは31階行きを使いなさい。気をつけてね」
「おっけーおっけー。それじゃ行ってくるね」
ひらひらと手を振ってゲートへ向かうリア。オレたちもあいさつを済ませてリアの後を追う。
「そうだ、ステラ」
「はい、何でしょう」
「これ、お守り。幽霊から身を守ってくれるんよ。ステラにもあげるわ」
「あ……ありがとうございます」
お守りを受け取ったステラが、物珍しそうに目の前につまみ上げる。やっぱこっちにはお守りってないんだな。
「こんな、いただいていいんですか?」
「いいっていいって。リアにもあげたし」
「ほーら、おそろいだよー」
リアが胸元からお守りを取り出す。だから、その仕草エロいって。
「どうも、ありがとうございます……」
頬を染めながら、遠慮がちにステラがお礼を言う。ヤバい、作ってよかったわ。しっかしリアといいステラといい、なんでお守りくらいでそんなに喜ぶのかねえ……。あ、そっか。女ってスピリチュアルな物に弱いもんな。リアがやたら喜んでたのもそのせいか……。
そんな事を考えながら、オレたちは31階へのゲートへと向かった。
と言うわけで、気配り名人のアンジェラさんの第一部最後の登場回でした。
次回、ついにクエスト! ……なのですが……?




