6-4 今日は、ゾンビ退治です!
ゾンビ討伐の日。オレは迎えに来たリアといっしょに、ギルドへと向かっていた。
「さー、今日は飲むからねー」
「お前、もう終わった後の事考えてんのかよ」
「そりゃそうだよ。なんたって1000リルだよ、1000リル!」
コイツ、ホント報酬デカいとテンション上がるよな……ま、オレもだけど。
「それに、ゾンビの事なんて考えたくないじゃん」
「そりゃそうだ」
しっかしあれだけ気乗りしない様子だったのに、今日は全然いつも通りだな。
「お前、もうゾンビは大丈夫なのか?」
「ああ、そんなのもう何でもないよ」
ずい分と余裕を見せるリア。
「それに、これももらったしね」
そう言うと、胸元からネックレス状にしたお守りを取り出す。なんかエロい。
「へえ、首に巻いたのか」
「これだとより守られてる感があるでしょう」
「まあ、確かに」
お守りをつまみ上げ、嬉しそうに見つめている。てか、ホントに嬉しそうだな……。
「一応言っておくけど、ステラの分も作ってあるんだぞ?」
「あ、そうなの? うんうん、あげなよ。ステラも喜ぶって」
特に気に留めるでもなく、上機嫌なリア。ああ、単純にお守りもらった事が嬉しかったんだな。余計な気を遣わなくてよさそうだぜ。
しばらく歩いていると、ギルドの入り口前で談笑する女の子の姿が見えた。ステラだ。何度も言うが、あのマントの下はビキニアーマーだと思うとかえってクるものがあるな……。もう一人はリアとも仲のいい弓兵のコか。気さくなコだからな、ステラも話しやすいんだろ。
「おまたせー」
「あ、皆さんおはようございます」
「やあ、リアにルイ君、おはよ」
「おう」
リアが弓兵ちゃんに声をかける。
「もしかしてミーナの所もゾンビ退治に行くの?」
「あ、リアたちもそうなんだ? いやー、だって1000リルって言うしさー」
やっぱ1000リルってのは相当デカいのな。
「それにウチらゾンビ何匹か倒してるけど、アイツら全然弱っちいからラクチンだろうと思ってさー」
「あ、弱いって話ホントだったんだ」
「ホントホント。今日はみんな汚れてもいい装備で行く予定」
「しまった、私もそうすればよかった……」
あちゃー、とリアが平手で額を叩く。コイツはいちいちリアクションが昭和すぎんだよ。
「じゃあウチ仲間待ってるから、また後でね」
「うん、またねー」
「失礼します」
弓兵のコと別れてギルドに入り、受付へと向かう。ああでも、ゾンビはホントに弱かったんだな。今日は久々にラクができそうだわ。
やはり報酬が高額だと、プレイヤーたちの食いつきも違いますね。
ステラさんも少しずつ馴染んできたようで、私も嬉しいです。
次回は確か第一部最後のアンジェラさん出演回です(笑)。




