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5-12 あのカッコは、やっぱヤバいよね




 女と甲冑の亡霊を見たというオレたちの報告に、アンジェラが首をひねる。


「おかしいわね、そういう報告は上がってきてないのだけど……」


「じゃあちゃんと伝えといてよ! 私たち大変だったんだから!」


「ええ、もちろんよ。私も少し気になるし」


 てか、あれ見たのオレたちが初めてなのか……運悪すぎだろ! 


「よろしく頼むぜ。知らずに出くわして、リアみたいにガタガタ震えて戦えなくなったら大変だからな」


「なっ……震えてなんかないもん! あれは不意を打たれただけで、あらかじめ知ってたらちゃんと戦えるもん!」


「あー、はいはい」


 そんなオレたちを見て、アンジェラが楽しそうに笑う。


「なるほど、リアにも弱点があったのね」


「いや、違っ、ないもん! 私怖くないもん!」


 コイツ、今日何回もんもん言ってんだ。


「それじゃ、報酬と腕輪持ってくるわね」


 いつものように事後処理を済ませていくオレたち。ちなみにオレはまた2レベルあがって、レベル27になった。正直、初めてここに来た頃とあんま能力的な違いを感じないんだけど……。これ、ホントにオレのステータス上がってんのか?



 今日はクエストを選ぶ気分になれないという事で、あさってモンベールで作戦会議をするという流れになった。ギルドを出てステラと別れ、オレとリアは軽く食事を取るべく店を探しながらいつもの道を歩く。どうでもいい話が一段落すると、リアが話を切り出してきた。


「あのさ」


「ん、どうした?」


「あさってステラにさ、プレゼントしようよ」


「ああ、別にいいけど何を?」


「マント」


「あ、なるほど……」


 確かにそれはあった方がいいな。あのカッコ、好きでやってる可能性もあったから今まで何も言わなかったけど。今日の様子見てるとやっぱ恥ずかしそうだもんな。てかむしろ何で今まではあのカッコだったんだ? 誰も指摘しなかったから? 慣れ?


「そうだな、じゃあ今のうちに買っておくか。あのカッコだと帰りに一杯ってのもムリそうだし」


「それじゃあ、ラビラビに行こうよ。あそこなら女の子向けのカワいいのあるかもしれないし」


 マントに女向けもカワいいもあんのか……? あってもせいぜいサイズくらいだろ。ま、店についてはよくわからんから、おとなしく従う事にするか。てか、ラビラビっていかにもギャルギャルしい名前の店だな……。渋谷の108あたりに入ってそうだ。



 この後、そのラビラビとやらで小一時間ほどもリアのお買い物に付き合わされるハメになろうとは夢にも思わないオレであった。おい! マント買うんじゃなかったのかよ! しかもその後の食事もオレ持ちなのかよ! 今日からかいまくった事への仕返しか? 少しはオレの財布の事も考えろよ!




アンジェラさんにまで弱みを握られてしまったリアちゃん。

これはもう観念するしかないかもね。

それにしても女性はアパレルとか雑貨がホント好きですよね。リアちゃんも年頃の女の子という事で。てか、「108」って何かヤだな……(笑)。

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