表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/96

5-6  神様の加護は、意外と限定的




 リアが悶絶地獄から復帰したので、弁当を片付け32階の薬草採集に向かうオレたち。


「一回ギルドまで戻るってのが面倒だよなあ」


「仕方ないよ、詰所どうしはつながってないんだし」


 まあここは21階の詰所のすぐそばだから、言うほど面倒なわけでもないんだけど。詰所に着くとちゃっちゃとゲートをくぐってギルドに戻り、そこからあらためて31階行きのゲートに向かう。ゲートを抜けて31階の詰所に出ると、テーブルを囲んでいた連中がこちらに気づく。この前の騒動はどこへいったのか、今日はずい分積極的にステラに声をかけてくるな……主に男どもが。


「よお、久しぶり」


「ステラちゃん、だっけ? 今日もカワいいねー」


「あ、ありがとうございます……」


 周りの男どもにチヤホヤされて、戸惑いの表情を浮かべるステラ。いやいや、ここはオレがマネージャーとしてステラを守らねば。


「おい、お前ら! ステラはシャイなんだから、そんないっぺんに寄んな!」


 ステラをかばうように、オレはヤローどもの前に立ちはだかる。


「大体お前ら、なんで急にステラに声かけちゃってるんだよ? 今までだってステラはこの詰所使ってたんだろ?」


 オレの疑問に、男たちが口々に答える。


「いや、だってちょっと怖かったし……」


「あの斧だもんな……」


「しゃべってる所も見たことないしさ、やっぱおっかねえよ」


 そういうもんなのか? まあでも、考えてみたらウチの大学でもそういう事あったわ……。話してみないとわからないってのは、どこの世界でも同じなのかね。



 そんな感じでしばらくわいわいやってると、ゲートの方から新たな一団がやってきた。ん? なんか剣士も僧兵も妙に宗教じみたカッコしてんな。あのバッテンって教会のマークだろ? 一行と軽くあいさつを交わしたリアに、ちょっと聞いてみる。


「なあリア、今の連中はなんなんだ? なんかの宗教?」


「ああ、今のはテンプルギルドのメンバーだよ」


「テンプルギルド?」


「そう、教会のお抱えギルドみたいなものだよ。規模は一番ちっちゃいんだけど、なんせバックに教会がついてるからね。発言力は大きいらしいよ」


 へえ……。やっぱ宗教って力あるのね。まあ、今日もオレら聖水準備してるくらいだしな。


「あのギルドの場合、教会の仕事が多いからなかなか見かけることは少ないんだよね」


「ああ、なるほど。それは生活も安定してそうだな」


「でも、入る条件が結構厳しいんだよねー」


「ていうと?」


「キチンと教会に通ってるとか、お勤めに励んでるとか」


「あー……」


 なるほど、信者向けギルドなのな。オレやリアには絶対ムリそうだ。


「やっぱり、例の一件に関係あるんでしょうか?」


「ああ、ゾンビ? そうかもね」


 ゾンビの処理か……。イヤな仕事だな。


「なあ、僧兵ってなんかアンデッドに強いとかあるのか? 祈りで成仏させるとかよ」


「え? ないない、地道に殴るしかないよ」


 切ねえな僧兵! それぐらいの特典はあってもバチはあたらんだろうによ! しかしそうなると、ますますもって出くわしたくないな、ゾンビの群れ……。


 それはリアやステラも同じらしく、用意した聖水を取り出すと武器や衣類に丁寧に塗っていく。ま、これだけ準備もした事だし、ゾンビどもに出くわす事もないだろうさ。準備を終えると、オレたちは32階に向かうべく詰所を後にした。




ファンタジー作品であれば、やっぱり宗教も絡ませていきたい所。

もっとも、今の所あまり設定は詰めておりません(笑)。

とりあえず、この国の宗教は一神教です。多分。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ