表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/96

5-5  芝生で美女達とお弁当とか、爆発しろって思うよね




 ひとしきり歌の実験と模擬戦を終え、しばし語らうオレたち。


「そろそろお弁当食べよっか」


「そうですね」


 女性陣が、持ってきた弁当を出して準備する。こうして三人草むらに腰かけて弁当食うとか、誰がどう見てもただのリア充ピクニックだよな。


「あー、おにぎり食いてーなあ……」


「おにぎり?」


「あー、わかんねえよな。米っていう粒粒の食い物を丸く握った食いモンだ」


「へー、粒粒なのにちゃんとまとまるの?」


「そこは適度な粘り気があってだな、中にいろんな具が入ってるんだよ」


「なんだかおいしそうですね」


 彼女らの頭の中には一体どんな料理が浮かんでいるのだろうか……。そんな事を考えながら、パンを一切れ手に取り口に運ぶ。


「今日はりんごの手作りペーストも持ってきたんだよ」


「私はバターを用意しました」


「へえ、それも手作りなのか?」


「はい、この日のために作ってみたんですが……」


「それは嬉しいな。オレにもくれよ」


「も、もちろんです」


 頬を赤らめて、ステラがバターの入った袋をオレに手渡す。胸の谷間が目に飛び込んで、オレまで顔が赤くなる。


「あのー」


 やや、いや、かなり不機嫌そうにリアがつぶやく。


「こっちにも、手作りペーストあるんですけどー」


「あ、ああ、もちろんもらうぜ」


 いや、頼むから昼飯にまでムダな緊張感持ち込まないでくれよ……。女が二人になると、こんなに気を遣わなきゃいけなくなるのか……。


 どうやらリアの機嫌も直ったのか、わいわいとメシを食うオレたち。そんな中バターたっぷりのパンをほおばりながら、ふとリアが声を上げた。


「あ、そうだ!」


「ん、どうした?」


「えんか! ルイ、えんか歌ってよ!」


「あ、そうだった」


 なんか忘れてる気がしたんだが、そういやこれがまだだったな。てかわざわざこの日のために作ったのに、何忘れてんだオレ。あらかたメシも食い終わってたので、口を拭うと竪琴を手にとる。


「それじゃ一曲……」


「いよっ、待ってました!」


「ふふっ」


 いや、ホントおっさんなんじゃないのかコイツ? まあいいや、行くぜ! はるぅかぁ~、きたぁ~にはぁ~……。


「あっはははははは!」


 おい! 歌ってるそばから爆笑すんな!


「何それぇ~? おぅまうぇのぉおぉおぉおぉ~。あっははははは!」


 コブシのモノマネがいかにもバカにした感じで腹立つな、おい! ま、ある意味これもウケてると言えなくもないのか……? 




 一曲歌い終わると、そこには笑いすぎで悶絶するリアの姿があった。


「ひぃ~、もうダメ、最高……。死ぬ、死ぬ……」


「お前なあ……」


「これなら、ハァ、バトルでもきっと、ヒック、敵が動けなくなるよ……」


「まず真っ先にリアが戦闘不能になりそうだけどな」


 やれやれ、これじゃバトルには使えそうもないな……。


「でも、なんだかとっても心に沁みる感じがしました」


 お、さすがステラ、よくわかっていらっしゃる!


「だろ? 正直オレもバカにしてたジャンルだったんだけど、作ってみるとなかなかいいんだよな。やっぱ食わず嫌いは良くないわ」


「ヒッ、そだね、これならすぐに、イッ、人気者になれるよ……」


 リアの回復を待って、オレたちは32階へ向かう事にした。




味方を戦闘不能にするスキルとか、理不尽極まりないですよね。

まあ某シリーズには、タロットとかパ○プンテとかありますが(笑)。

そしてハーレム帝国を興すためには、まず女の子への気配りが必須のようです。

道のりは長く険しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ