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4-17 リアちゃん、お金にはちと弱い




 思わぬパーティーランクアップに、戸惑うオレたち。そうか、パーティーランクってメンバーの平均レベルで決まるのか……。その辺は『デモグラ』と同じなのな。他にも決まりがあるのかもしれないけど。てか、ステラのレベル考慮してなかったわ……。


「ちょっとルイ、何イヤそうな顔してんのさ」


「いや、だって、また無茶なクエスト選ぶだろオマエ!」


「もう三人なんだから大丈夫だって。それに」


 リアがオレに耳打ちする。


「報酬の高いクエストやらないと、ステラにも申し訳ないでしょ」


「あ、そうか」


 確かに、今まで1000リル稼いでた人に100リル200リル渡すわけにもいかないな。てかこれから三人で分けてくわけだし、額面のデカいクエスト選ばないといけないのか。


「これで高報酬クエスト受ける事もできるようになったし、ちょうどよかったよ」


「言われてみればそうかもな。ステラも入ったことだし、いっちょ張り切ってみるか」


「おっ、珍しく前向きだねー。それじゃクエストも決めちゃいましょうか!」


 この流れを見越していたのか、すでにアンジェラがクエストの依頼書をいくつか準備していた。さっそくリアが物色する。


「あ、これにしよっか!」


「おい! だからなんで昇格したばっかりで35階とか選ぼうとするんだよ! 危ねえだろーが!」


「えー、張り切るんじゃなかったのー?」


「モノには限度ってモンがあんだろーが!」


 案の定だよ! いきなりそんなに階数増やそうとすんな!


「あの、これなんかどうでしょう……?」


 おずおずとステラが差し出した依頼書を、リアといっしょに覗き込む。


「お、32階で薬草集めか」


「見て見て! 報酬が1050リルだよ、1050リル!」


 リアがやたらと報酬額に反応する。


「私たちもついに、1000リルオーバーのクエストできる所まで来たんだねえ……」


 おいおい、なんか知らんけどひとり感慨にふけってるぞ。ああでも、盗賊ならこういう反応になるのか……。


「ステラ、いい仕事見つけたねー」


「難易度もちょうど良さそうだぜ、さすがステラ」


「いえ、そんな……」


 オレたちに褒められて頬を染めるステラ。守りたい。


「それじゃあ、これにしよっか」


「おう」


「決まったようね?」


「うん、これでお願い」


 リアが依頼書をアンジェラに手渡す。


「いつにしよっか?」


「いや、さっき三日後って決めただろ」


「あ、そうだっけ?」


 ステラがくすくす笑ってる。だいぶ馴染んできたか? 今日歓迎会したのはやっぱ正解だったな。


「それじゃ、そういう事でよろしく!」


「わかったわ。それじゃしっかり準備しておいてね。32階は森林エリアだから、虫除け持っていくのよ」


 この世界、虫除けとかあるのね……。ステラには必須だな。あ、でもバリアで守られてるから別にいらないのか?


 こうしてひとしきり用事も終えギルドを出ようとした時、ふいにアンジェラがオレたちを呼び止めた。




まあでも、報酬が上がるというのは自分の仕事がそれだけ評価されているという事なので。嬉しいのももっともです。

次回、アンジェラから告げられたその内容とは――?

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