4-16 ステラさん、シティギルドへ電撃移籍
喫茶モンベールを後にして少々。オレたちはギルドの近くまで来ていた。
「ついでに次回のクエストも決めておこっか」
「そうだな。次回は三日後だよな」
「さすがに一週間以上も空けると手持ちが不安になるしね」
「あの……やっぱりしばらくは私、お金もらわない方が……」
「あ、いや、大丈夫! それは大丈夫だから!」
リアが慌てて両手を振る。コイツも今までのノリでしゃべってると、ステラが思わぬ反応するから大変だねえ……。
「うん、それはクエストをがんばれば大丈夫なんです!」
リアが自分に言い聞かせるかのように声を張り上げる。おい、周りの人が見てんぞ。っと、着いたな。
「なんだか、緊張します……」
「ああ、わかるわかる。私も知らない所に行くと緊張するよ」
ホントかよ。コイツなら王様の城だって、手を挙げてどーもどーも言いながらズカズカ入っていきそうなもんだが。そんな事を思いながら、オレたちは開け放たれた大きな扉をくぐってギルドに入る。
「あ、アンジェラー」
「あら、いらっしゃい」
いつもの受付で書類に目を通していたアンジェラが、こちらに気づいて手を振る。この人も美人なんだよな……。
「そちらが新しい子ね?」
「そう、紹介するよ。斧兵のステラ!」
「は、はじめまして」
リアのほとんど中身のない紹介に続いて、ステラがお辞儀をする。
「シティギルド受付のアンジェラよ。はじめまして、これからよろしくね」
アンジェラがにっこりとほほえむ。うん、やっぱ美人だわ。
「かわいい子が入ってくれたわね」
「へへ、でしょう」
なぜリアが得意げになるのか全くわからんが……。しかしアンジェラ、これはステラの事子供だと思ってるな。まあ、もしかしたらアンジェラもすげー年いってるのかもしれんけど。
「そうだ、転入の手続きしてあげてくれない?」
「ええ、もちろんよ。それじゃステラちゃん、この書類に必要事項を書いていってもらえるかしら?」
「はい」
アンジェラがペンと書類をステラに手渡す。へえ、ステラって字もかわいらしいんだな……。
「はい、ありがと」
「え、もう終わり?」
「早っ!」
もう手続き終わったのかよ! てかギルド移るのってこんなにカンタンだったのかよ!
「それじゃこれでプレイヤーとパーティー登録するわね……あら?」
書類に目を通していたアンジェラが、何かに気づいたかのように声を上げる。
「ステラちゃん、レベル37なの? リアが31でルイ君が25よね?」
「うん、そうだよ」
「と言う事は、平均レベルが31ね?」
「そうなの? アンジェラよく暗算できるね」
顔を上げると、満面の笑顔でアンジェラが言った。
「おめでとう、パーティーランクがCになったわよ」
「え、本当?」
「マジかよ!?」
思いがけない言葉に、オレたちは驚きの声を上げた。ああ、これはイヤな予感がするぞ……。
ステラさん加入で一気にパーティーランクも上がったルイ君ご一行。
これはこの後の展開が見えますね……。
ルイ君、ご愁傷様。




