表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/96

4-15 酒無しの食事で一人5000円は、正直ビビる




「ふぅ、おいしかったー」


「本当、おいしかったです」


「甘いモン、久々に食ったぜ」


 デザートを堪能したオレたちは、紅茶を飲んでしばし雑談に華を咲かす。ま、ずっと雑談してる気もしなくもないが。やがて紅茶もなくなり、いい頃合になった。


「それじゃそろそろ、ギルドに顔出しましょうか」


 リアが店員を呼び、会計をお願いする。


「いくらになりますかー?」


 店員のお姉さんが満面の笑みで答えてくれた。


「合計で147リルになります」


「高っか!」


 オレもリアも思わず叫んじまったじゃねーか! オレの食費何日分なんだよ!


「どうする、47リルもオーバーしちまったぞ!?」


「こんなにステラに払わせるわけにはいかないよ!?」


 動揺するオレたちに、ステラが慌てて言う。


「だ、大丈夫です! 私のトマトソースがありますし、このくらいは払って当然ですから!」


「え、でも……」


「本当に大丈夫です、払わせてください!」


 ああ、こうなるとステラ頑固だからな……。ここはおとなしく引くか。


「リア、ステラに払ってもらおうぜ」


「いや、それじゃあ……」


 反論しようとするリアに、ステラに聞こえないように耳打ちする。


「その分後でオレたちでなんかプレゼントするなりした方が、多分喜ぶって」


「え、あ……うん、そうかもね」


 リアも意外とすんなり引き下がる。


「それじゃ、オーバーした分はステラにお願いするね! じゃあこれ、はい!」


 そう言って、リアが100リル分の小銭袋をステラに手渡した。わかりました、とステラが支払いにカウンターへ向かう。


「ルイって、結構こういうの気が利くんだよね」


「何が?」


「今の話。ステラに後でプレゼント、とか」


「ああ、あれか。まあ、いろいろあったからな」


 大学での人付き合いってのは結構大変なんだよ。特に女の子相手だと、どこで地雷踏むかわからんしな。そんなオレをリアが横目で見ながらつぶやく。


「ルイの女ったらし」


「はあ?」


 相変わらずリアはオレの方を向こうとしない。なんだよ、どこをどうすればオレが女たらしになるんだ? まあ確かに、今の状況は微妙にプチハーレムと言えなくもないが。


「おい、どういう事だよ」


「知らなーい」


 そっちが言っといて知らないってなんだよ! ああもう、ホント女ってわけわかんねーな!


 そんなやりとりをしてる間に、ステラが会計を済ませて戻ってきた。


「どうも、お待たせしました」


「ステラ、お会計ホントにありがとね」


「いえ! こちらこそあんなに頂いてしまって……」


「いやいや、マジでサンキュな」


「あ、いえ……とんでもないです」


 オレがお礼を言うと妙に顔を赤らめてステラが応じる。まったく、ホントシャイなヤツだな。


「それじゃギルドに行きますか」


「はい」


「おう」


 こうしてオレたちは王都屈指のシャレオツスポット・喫茶モンベールを後にした。あ、客の女の子たちは確かにオシャレだったわ。




普段ダメな人扱いなのに、こういう時にはわりといい案を出すルイ君。

大学では苦労してたんでしょうね、きっと。

女子会もようやく終わり、次回はギルドです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ