4-12 二人と三人じゃ大違いだよね
「お待たせいたしました」
「おっ、来た来た」
「おお、うまそうじゃねえか」
「はい、おいしそうです」
テーブルにそれぞれのパスタが並べられる。それにしても、そのトマトソースがオレの食事一週間分ねえ……。どうにも納得いかないな……。
「それじゃさっそく食おうぜ」
「いっただっきまーす」
「いただきます」
さって、と。ずずーっ……。おお、結構うまいぞ。オレ正直外食のパスタってボッタクリだと思ってたんだけど、これはなかなか……。
「んん、おいしいです……」
「さっすがモンベールだね」
女性陣はさすがに絶賛してるな。まあこの世界の食事って基本終わってるし、これは人気あるのもうなずけるわ。
「それにしても、ステラみたいな子に入ってもらえてホントよかったよ」
「そんな、もったいないです」
「いやいや、ステラがいてくれるとマジでありがたいぜ」
仕事も手伝ってくれるし、オレの事も立ててくれるし。リアからの風当たりは強くなった気もするけど。
「詰所でも言ったけどさ、パーティーのバランスがすごく良くなったよね」
「人数が三人になった事もデカいしな」
「一気に戦術の幅が広がったよね」
「そう言っていただけると、ありがたいです……」
顔を赤らめてステラがうつむく。うん、かわいい。
「じゃあさ、バトルの時のフォーメーション考えようよ」
「そうだな。今まで気にした事なかったし」
てか今まではオレは後ろでとにかく歌って、早くリアが敵を倒す事を祈るしかなかったからな。
「ステラって基本頑丈なんだよね?」
「はい、足は遅いですけど打たれ強い方だと思います」
「それじゃあさ、前衛をステラが担当してルイは後衛、私はその間で臨機応変に動く感じでどう?」
「ほう」
「で、基本私はルイを守って、状況に応じてステラを援護するの」
「なるほど、ボランチ的なポジか」
「ぼらんち? ぽじ?」
「守備的な中衛の立ち位置って事だよ」
「なるほど、うん、それ!」
ドンピシャとばかりに、リアがオレを指さす。
「ステラはそれでいいか?」
「はい、私にぴったりな役だと思います」
オレもこれでいいと思う。まあ、言われてみればそれしかないよな。てかリア結構アタマいいじゃん。オレRPGはレベル上げてゴリ押しプレイしかした事ないから、こういうの弱いんだよな……。もっともこの場では、そんな様子はおくびにも出さず偉そうにリアに言う。
「オレもそれでいいぜ」
「おっけー。それじゃこの陣形で戦うって事で! それじゃ次は……」
こうしてパーティーの作戦、ルールなどを打ち合わせていくオレたち。あー、ニンニクうめぇ……。
三人になった事で安全度が増したルイ君。
これで歌にも集中できるでしょう。
そろそろ活躍させてあげないと……。




