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4-7  この世界の物価は、いろいろわからない




「ご、ごめんね? さっきのは私が言いすぎたよ……」


「あ、ああ。気にすんな」


 リアがオレに詫びを入れる。今は一刻も早くこの空気を何とかしたいわ……。


「さ、さて、気を取り直して頼も頼も!」


「そ、そうですね!」


 リアも同じ気持ちなのか、ことさらに大きな声を上げる。それに同調するステラ。やっぱステラがいるとなると、今までとは勝手が違うよな。


「あ、このキノコのやつっておいしそうじゃない?」


「あ、いいですね」


「お、カルボナーラもあるのか」


 メニューには得体の知れない記号が書いてあるんだが、オレにはなぜかカルボナーラと読める。これは本を読むときも同じで、なぜか謎の記号が日本語で読めてしまう。ちなみに字を書く時も勝手にこちらの文字で書けるんだから至れり尽くせりではある。


「てか、高っか!」


「そりゃそうだよ、玉子いっぱい使ってるもん」


「ぜいたくな料理ですよね」


 マジかよ! 玉子がぜいたく品とか、オレのじいちゃんの時代かよ!


「ここのはコショウもきいてるから、なおさらなんじゃない?」


 そういやコショウも高級品なんだよな。てかコショウが高いとか、ド○クエⅢかよ! ああ、ツッコミが追いつかねえ!


「あ、それじゃ私は思い切ってトマトソースにします」


「え、ホントに!? 超ぜいたく品じゃない!」


 はあ? トマトソースなんて100円くらいで売ってるだろ……って、ご、50リルぅ!? さっきのカルボナーラも30リルとかボッタクリ価格だったし。50リルってオレの一週間分の食費並みだぞ?


「こ、こんなの頼んで大丈夫なのかよ?」


「ま、まあ、ステラはCランクだから稼ぎはいいだろうけど……」


「いいんです、今日はせっかくこうして皆さんとお食事できるんですし」


 ステラが微笑みながら言う。


「それにパーティーにまで入れてもらえるんですから、これはそのお祝いです」


 か、カワいい! 何この萌えゼリフ! こんなコ、マンガかアニメにしかいないと思ってたぜ……。


「そう言ってもらえると嬉しいねー。ルイはカルボナーラでいい?」


「いいわけねえだろ! オレはこっちのガーリックオイルにするから」


「あー、ルイってばせっかくのステラのお祝いにケチっちゃうのー?」


「違げえよ! てかそう言うオマエだってキノコソースじゃねえか!」


 しっかし、この最安メニューでも10リルか……。どんだけブルジョワなんだよ、モンベール。




まあ、値段が1000円からの店とかランチが5000円の店ってのは銀座とかならザラにあるので異世界に限った話でもないですね。

ステラさんはさしずめ丸の内のOLといった所でしょうか。

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