3-17 リアちゃん、久々のレベルアップにご満悦
ゲートを抜けてようやくギルドに到着。さっさと受付に向かう。
はぁぁ、マジ疲れたぜ……。誰だよ、こんな石集めて来いとか言ったヤツ……。相変わらずリアは手さげカバン持とうとしないしよ。ダンジョン抜けたんだから、お前が持たない理由ってもうないだろ。
「はー、疲れた疲れたぁ」
オマエがそれを言うのかよ! 石を背負ってるオレの前で!
「ルイ君、今日は本当お疲れね……」
受付に行くと、アンジェラが憐れみの目でオレを見る。わかってくれるのはアンタだけだよ……。
「もう、絶対こんな仕事やらねえ……」
「なーに生意気言ってんのさ。仕事選べるような身分じゃないでしょ。働かざるもの食うべからず、だよ」
だから石持ってないオマエがそれを言うな! コイツわざと言ってるだろ!
「リアもあんまりルイ君いじめちゃダメよ?」
オレからリュックと手さげカバンを受け取りながら、アンジェラがリアをいさめる。てか、ずい分軽々と持つなあ……。前も思ったけど、この人って実はすごい高ランクプレイヤーなんじゃないか?
「はい、オッケーよ。それじゃ報酬持ってくるわね」
「今回は結構もらえるんだよねー。900リルだよ、900リル」
「そりゃこんな重労働で報酬安かったら誰もやらんわ」
それに高いって言っても、30階付近なら相場は700リルから800リルってとこだしな。大してありがたみもないわ。
「さて、今回はリアのレベルアップね」
アンジェラがもはやおなじみとなった腕輪を持ってくる。それをはめるリアも慣れたもんだ。
「さー、いっくよー」
腕輪をはめるとまず九個の玉が光り、次にググッとバーが伸びていく。そして腕輪を一周し、十個の玉が全て明るくなった。
「やったー!」
「おめでと。レベル31ね」
思いのほか喜びをあらわにするリア。そんなに嬉しいもんなのね。
「これでリアも晴れてCランクプレイヤーよ」
「へへーん、これで仕事の幅がぐーんと広がるね」
「正直、リアはずい分前からCランク相当のプレイヤーだからなんだか今さら感があるわね」
「いやいや、DとCじゃ天と地ほどの違いがあるよ」
ああ、わかるわかる。カップもDとCじゃ大違いだもんな。リアはDかEってとこか。
「……ルイ、今なんか変なこと考えてたでしょ」
「え? い、いや、何にも?」
コイツ鋭いなオイ! てかこの世界にも胸のカップって概念あんのかよ!
ようやく石運びから解放されたルイ君。
ステラさんも加わる事だし、次のクエストからはもう少し楽ができるはずだよ。多分。




