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3-8  詩人、演奏スキルだけはチート級らしい




 そんなわけで無事ステラがパーティーに加わる事になった。ふう、よかったよかった。リアがオレに声をかけてくる。


「じゃあさ、仲間入りのお祝いに一曲歌ってあげなよ」


「そうだな、いっちょやるか!」


「え、いいんですか……?」


「もっちろん! こいつ詩人だしね!」


 リアに言われるのはなんかシャクだが、ここでいいとこ見せておくのは悪くない。初対面の印象は大事って言うしな。


「ルイって歌だけはいいんだよ。歌だけは」


 そこだけ強調すんな! 他が全てダメみたいじゃねーか!


「正確には歌は大したことないんだけど、竪琴の演奏はホントすごいんだよ」


「私、竪琴の演奏なんて初めてです」


 歌もダメなのかよ! てか、なんかハードル上がってるな……。思えばリア以外の人間に歌聴かせるのはこっちの世界じゃ初めてだ。まさかとは思うが、酷評されたらどうしよう……。 やべ、バンド時代のトラウマが甦ってきた……。


「いい曲頼むよー」


 へいへい、客は気楽でいいよな。こっちは初見相手に緊張してんだ。えーと、女の子だからラブバラードならはずさないだろ。じゃあ高校の頃にやってた曲でも歌うか。べんべんべんべーん、べんべんべんべーん……。


「え、何この音……?」


「ね、すごいでしょ?」


 どうやらツカミはオッケーのようだな……。このイントロ、そんなにいいのかね? 


「こんな伴奏、聴いたことありません……」


「私もだよ……。ついこの前まではこんなの弾けなかったはずなのに……」


 あ、そうなの? じゃあやっぱオレの演奏がいいって事? さて、そうこう言ってるうちに早くもサビだ。あーいーすーるーきぃみーとぉー……。


「――!?」


 ステラの顔が一気に真っ赤に染まる。


「な、なんだろ、すごく胸に来ます……!」


「私も……」


 なんか二人ともうっとりしてるな。さすが伝説的バンド・シスターヤングメンの90年代ラブソング、現代(?)の女の子のハートも鷲づかみだぜ!




どうやら女性陣へのウケはいい模様。

これは女たらしへの道が拓けたか?

次回もドタバタは続きます。

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