3-6 お姉さん、うちのパーティーに入ってくれません?
それにしてもリアの野郎、黙っていれば言いたい放題言いやがって……。腹が立ってきたんで、強引に話題を変える。
「ところでステラちゃんはレベルいくつなの?」
「あ、そうだね。私は30で、こっちは22だよ」
「えっと……、私は、37です」
「高っ!」
めっちゃ先輩じゃん! てかレベル37とか、トップクラスの冒険者って言っても差し支えないレベルだぞ!
「すいません、CランクのくせにDランク向けのダンジョンうろついて……」
「いやいや、こっちこそ! 生意気な口きいてごめんなさい!」
「そうそう、ステラさんは何も悪くないっス!」
オレもリアも、態度をトップランカー様に対するそれに改める。オレは『デモグラ』で高レベルプレイヤーに出会ったらそういう風にふるまってたけど、リアをはじめこの世界の人たちもそんな感じなのかね。
そんなオレたちの態度に、ステラさんが慌てて声を上げる。
「み、皆さん! そんなにかしこまらないで下さい! 今まで通りでお願いします!」
「え、でも……」
「ステラさんは上位プレイヤーっスし」
「本当に普通でいいですから! 名前も呼び捨てにしてください!」
ああ、これはあれか。マンガとかでよくある「タメ口で親しさ演出」みたいなヤツじゃなく、そういうのがホントに恐れ多いって感じるのか、あるいは今までぼっちだったから壁を作ってほしくないって事か。そういう事ならオレも男として乗ってあげないとな。
「オーケー、それじゃあステラ、よろしく」
「ちょっとルイ! 何気軽に呼び捨ててるのさ!」
「バカ、ステラは今までぼっちだったから普通に接してほしいんだよ。察しろよ」
「いやアンタ、何勝手に人の事ぼっち認定してんの!」
「いえ、私今までずっと一人ぼっちでしたから……」
「え、ホントに?」
「ほらな」
「いや、アンタが得意げになる必要はないから」
ん? ちょっと待てよ。て事はつまり?
「聞きたいんだけど、今はどこのパーティーにも入ってないって事か?」
「はい、誰も私の事誘ってくれませんでしたから……」
「そっか、確かに斧兵を募集してるパーティーって私も見た事ないもんね」
マジかよ! こんな牛チチエロビキニちゃんがフリーとかありえないだろ! てかこれはチャンスじゃね? ここは行くっきゃない!
「だったらオレたちのパーティーに入れよ、ステラ!」
「え……?」
オレの誘いに、ステラの目が大きく見開かれた。
実はかなり格上のプレイヤーだったステラさん。
どさくさ紛れのルイのオファー、果たしてどうなる?




