3-3 女戦士と言えば、やっぱアレだよね
ああ、憂鬱だ……。
アンジェラは「がんばってね」なんてお気楽に言ってくれるし、詰所の連中は例によってオレをイジってくるし。
そして今オレはサルマイトとかいう謎の石を集めてはリュックに詰めている。てかこの世界にリュックがあったのはせめてもの救いだぜ……。このあたりはさすがに国産ゲームといったところか。だったらネットや携帯も使えるようにしてくれよ。
「ルイー、早く来なよー」
「うっせ! こっちはクソ重い石しょってんだ!」
「何さ、反抗的だね」
「当たり前だ!」
くっそ、オレがまるで戦力にならないのをいいことに雑用やらせやがって! てかこれもう奴隷労働のレベルだろ!
「あーあ、今日の曲はよくできてるって褒めようと思ってたところなのに」
「そんな言葉より、少しでも石持ってもらった方が遥かにありがたいね」
「あ、それはムリ」
即答すんな! 腹立つなコイツ!
「だいたいさっきからバトル無双してんだから、石の一つや二つ持ったって変わらんだろ!」
「変わらないんだったら自分で持っててくださーい」
ぐっ……。ムダにヘリクツこねやがって、ムカつくムカつくムカつく!
しっかしアレだ。30階ってのはレベル30のパーティーでちょうどいい難易度のハズなんだが、何でレベル30のリアが一人で無双できるんだろうな? いや無双は言い過ぎだけど、今のところオレがピンチになるような展開にはなってないし。ここまでに出てきた敵も結構強そうだったのに。
まーおかげで仕事がはかどるはかどる。もう20キロ以上は積んでるぞ。こりゃ帰る頃にはエラい事になってそうだ。
それからしばらくして。
「あ、お仲間がいるね」
「おお」
角を曲がった先に見えたのは、女の子がモンスターと戦う姿。今日はこれで三回目か、他の冒険者と出くわすのは。女一人ってのは初めてのパターンだけど。それにしても……。
「ビキニアーマーって、ホントにあるんだな」
「なに? びきにあーまーって」
「ああいうエロエロな水着みたいな鎧の事だよ」
「へー」
大して興味もなさそうな感じでリアが返事をする。だったら聞くなよ。
いやしっかし、あれはヤバいな。リアも結構ある方だけど、あのコはちょっとヤバいぞ? あれはFどころかG、いや、ヘタしたらHくらいあるんじゃないか? あのボリュームでビキニアーマーとか、もう痴女とかいうレベルじゃねーぞ!
「ルイ、アンタちょっとニヤけすぎ。キモいよ」
う、つい夢中になって見入ってしまった……。だって、あんな金髪ツインテの牛チチちゃんが半裸で戦ってあちこちプルンプルンいわせてんの見せつけられたら、誰だって目が離せないだろ! 手に持ったバカでかい斧がまたアンバランスで無性に萌える。ん、て事はあのコは斧兵って事か? マジかよ、女斧兵があんなカワいいとかオレ聞いてねーぞ!
うん、ルイがガン見するのも無理はない(笑)。
ていうか、この世界にも「キモい」なんて語彙があるんですね。
次回、牛チチビキニちゃん危機一髪!?




