2-11 詩人、謎の急成長
ギルドに戻り、足早に受付へと向かう。荷物マジ重い。早く行こうぜ、オレはさっさとこのトカゲの皮から解放されたいんだ……。
受付ではアンジェラが金髪男と何やら話をしていた。てか追い払うような仕草してるな。
「アンジェラ、またナンパされてたの?」
「まあ、いつもの事よ」
こういう事をサラッと言ってのけるあたり、リアと仲がいいのもうなづけるわ。
「それが依頼の品ね」
「やっとこれを下ろせるのか」
背中に背負っていた皮を下ろしてアンジェラに手渡していく。一枚が3キロ近くあるから、全部で30キロくらいか。てか重すぎんだろ! オレは行軍中の軍人や登山家かっつうの!
「ここで全部渡しちゃっていいのか?」
「ええ、超過分はこちらで処理するからいいわよ」
そう言って皮のチェックを始める。てかこの人これを鑑定できるの? 地味にすげえ優秀なんじゃね?
しばらくするとチェックが終わったようだ。
「はい、OK。それじゃ、ノルマ8枚プラス2枚分で、380リルね。ちょっと待ってて」
「また等分に分けておいてね。あとレベルチェックもよろしく」
「はいはい」
あいづちを打ちながら、アンジェラが奥の方へ向かう。この前レベルアップしたばっかなのに、そんなにすぐに上がるもんかね。
「お待たせしたわね」
小銭が入っているであろう袋と腕輪を手に、アンジェラが戻ってきた。
「まずこれが報酬ね」
「はい、どうも」
「で、ルイ君はこれをつけてね」
「はいよ」
腕輪を受け取ってレベルをチェックする。この前レベル上がったばっかだし、今回ホントにバトルで何もしてないのにレベルなんて上がるもんかねえ。さあて、装着装着……。
「うおぉっ!?」
「キャっ!?」
「えええっ!?」
なんだこれ? すごい勢いでゲージがのびてくんだけど? 玉がどんどん光っていって、一気に三つの玉が明るくなった。一体どうなってんだ……?
「なにこれ……?」
「どうなってんの……?」
「オレが聞きてえよ……」
これって、すごいレベル上がったって事だよな? リアが瞬殺するから今回歌だって大して歌ってないのに……。
「これってどういう事?」
「レベルが三つ上がってるわね……」
「てことはレベル14になったの?」
「なんでこんなに上がるんだよ!? おかしいだろ!」
オレの問いに二人とも首をかしげる。やっぱおかしいよな。
「いくらツインリザードが格上のモンスターでもねえ……?」
「十匹狩ったくらいで3レベルも上がんないよね」
「わかった! オレが一人で皮背負ってきたからだ!」
「んなわけないでしょ!」
「だったら行商人とかみんなレベル50以上のAランクよね」
「ハハハ、ルイったらバッカでー!」
「うっせえ! だったら何でこんなにレベルアップしたんだよ!」
「う~ん……」
ホント、何でなんだろな。
相変わらずアナログなレベルチェック。
そしてルイの急激なレベルアップ。
これでルイも少しは使い物になってくれるかな?
次回、ルイ君にまたしても試練の予感(笑)。




