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2-10「男と女がわかりあえる」とか幻想だよ、うん




「さーて、帰りましょうか」


「それはいいけどよぉ……」


 思い切り伸びをしながら言うリアにオレは抗議する。


「何で全部オレが持たなきゃいけねえんだよ!」


「えー、君男の子でしょー?」


 出たよその発言。女はいつもそうやって男に何でもやらせようとするんだよな。都合のいい時ばっかり女になりやがって……。


「ルーイーくん?」


「大体女ってのは……うん?」


「アンタ今、女は何でも男に押しつけるみたいな事思ってたでしょう?」


「え? い、いや、そんな事ないぜ?」


 ヤバい、明らかにうろたえちまった。コイツにそんな事言ったらどうなる事か。怖すぎる。


「だいたいそういう事いうヤツって、普段からホントに何にもしないヤツなんだよねー」


「ぐっ!?]


「男とか言う以前に、人として終わってるんだよね」


「くっ……」


「せめてやるべき事やってから言えって話だよねー」


 コイツ……精神攻撃か? 痛いところばかり攻めてきやがって。


「もちろんルイも、そう思うよねー」


「え、そ、そりゃもちろんそうだとも!」


「それじゃ、皮を持つ事にも異論はないよね?」


「え、でもだってそれは……」


「ないよね?」


「……ないです」


 お前のその笑顔怖えよ! 否定できるわけねえだろ!

 てかおかしくね? この皮全部とかオレの持つべき分量とは思えないんだけど。てかやるべき事とか言うんだったらお前こそ自分の分くらい持てよ!


 と言いたかったが、さっきまでのリアの戦いぶりを見て完全にビビってしまったオレにそんな事を言い出す勇気などあろうはずもなかった。ちくしょう、この女マジ覚えてろよ……。

 

 



「で、兄ちゃんが皮全部背負ってきたってわけか」


「お前も苦労してんな!」


「リアもいいコ捕まえたねぇ」


 詰所に戻ったオレらの姿を見て、どっと笑いが起こる。コイツら、覚えてろよ……。


「おら、さっさと行くぞ」


「ちょっとルイ、そんなに急がないでよー」


「そうだぜ、少しは俺たちの相手もしてくれよ」


「かわいい顔してせっかちさんねぇ」


 知るか! オレはさっさと戻りたいんだ! 


「それじゃ、また来るね」


 リアも詰所の連中に手を振ってゲートに向かう。しかしオレは、どこの詰所でもこの扱いなのかね……。




結局扱いが変わらないルイ君。

しかしリアちゃん、エスパーかってくらいルイの思考を読みますね。

次回はようやくルイにも一筋の光明が!?


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