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〆第三話

 

 随分と久しぶりな投稿となります!

 自分の語彙力と日本語の使い方には相に変わらず失望させられている今日この頃ですが、どうか見てやってくださると嬉しいです。 よろしくお願いします♪

 

 


 表向きでは斗極家と瑪瑙家の仲は良く、周辺の地方ではさも常識とでもいうかのように誰もが知っていた。そしてそれを瑪瑙家の当主・瑪瑙 篠臣も信じていた。

 実際に篠臣と椥葩は代々互いの家同士仲が良く、そのせいもあって何かあれば時を共にした。祝い事はいつもどちらかの屋敷に集まって執り行われたし、仕える家が違えども家来たちは互いに心を許していた。そして何より、篠臣と椥葩はとても仲が良く、何をするのも一緒でないと気が済まないような関係だった。

 しかしその関係は元服を迎えると次第に薄くなり、互いに相手のことを思い出すことが少なくなっていった。だがだからと言って仲が悪くなったわけでもなく、たまに会えば喜び他愛のない話を時間が許す限り続けた。


 事のきっかけは何ということのない擦れ違いから起きた。

 ある日 椥葩が家来から瑪瑙家についてある情報を聞かされた。最近勢力を奮っている新興の武士の土地を押さえたのだという。ただその土地は椥葩が以前から狙っていた土地だったのだ。

 その武士は新興ではあったが、強い軍を持っているという噂が立っていた。勢力を広げるたびにそれが真実だというのがまぎれもなく分かるくらいではあった。その輩が手中に収めていくのはどれも豊かな土地ばかり。椥葩はそれが喉から手が出るほどに欲しがっていた。そして最近篠臣と会った時にその話をしたことがあったのだった。ただ、自分がいつどのようにしてその輩からその土地を奪うのかは話さなかった。やり方がやり方だったのである。正義感が強く曲がったことが嫌いな篠臣には話せなかった。

 というのも、それはこういうやり方だったのである。まだ当分はその輩を自由に遊ばせておいて、さらに土地を増やすのを待つ。そしてそのうち自分が所有している土地に一歩でも入ってくるようなことがあった時には、農民が助けを求めるのを待ってから助けに向かって相手を討ち、自分の土地の奪還と相手の土地の没収をしようという考えだった。農民には感謝をされ、相手の裕福な土地も手に入る…という寸法だったのだ。

 自分ができるだけ動かないやり方でどれだけ他から多くの物を得るか。椥葩は周りの家臣にそういわれて育ってきた。自分が間違っているとは思わなかったが、篠臣はこういった考えにはいい顔をしないことを椥葩はよくわかっていた。


 だから話せなった。

 そして何ということであろうか、ただ少し自分の欲望を無二の友人である篠臣に話し、そして先に奪われたのだ。自分の計画が正しかったか間違っていたかを椥葩がその目に刻まないうちに。

 椥葩は篠臣の考えていることがわからなかった。昔は分かるつもりでいた。今はもうわからない、奴は変わってしまったのだ、人の欲しがるものを自分の手中に収めて見せびらかすような人間に成り変わってしまったのだと、そう思った。

 しかし心では動揺し、多少の怒りは覚えても、あいつにはどうしても必要だったのだろうと考えるようにし、篠臣を責めるようなことはしなかった。


 そしてその数日後。椥葩の元に篠臣がやって来た。

 最初こいつはやはり見せびらかしに来たのではないかと椥葩は思った。が、すぐに違うと悟った。篠臣は神妙な顔をしていた。そして椥葩はその顔を幼いころにたびたび見たことがあった。その顔をするのは、決まって椥葩に物を与えるときにしていた。椥葩はその顔をするのが一体どんな時だったろうとすぐに思い出すことはできなかったが、なぜか嫌な予感がしたのだった。

 話は互いの近況報告から始まった。どこぞの武将と会ってきたとかいうたいそうなことから、今朝 家来が箪笥の角に足をぶつけてのたうちまわっていたのが面白かったとかいう取るに足らないことまで。と言っても、会うのが久しいという訳ではないので、さほど話を積もらせた様子でもなかった。

 篠臣は自分の近況をある程度話してしまった後、椥花に問うた。


「なぁ、椥葩よ。私は最近あるものを手に入れたのだが、それが何だか知りたいか?」

「さぁな、どうせろくでもないものであろうよ」

 椥葩はすぐにその品を思いついたが、あえて言わずにこう返した。そして篠臣は尋ねた。

「そなた、この間 会うた時のことは覚えているか」



 

 

 前書きと後書きの書き方をすっかり忘れていました…。

 今後どうするかはまた後でちゃんと考えたいと思います。

 読んでくださり、ありがとうございました!今後も是非よろしくお願い致します‼︎

 

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