腐りゆくまで…。
掲載日:2026/04/22
「腐りゆくまで…」
階段に座る貴方は言った
腐りゆくまでが美しいと
階段に座る貴方は言った
スカートを光に揺すらせて
階段に座る貴方に問いたい
貴方の上面を見つめて問いたい
千の風に介錯を頼み
五つ友には見放され
それでも貴方は幸せか?
貴方は本当の介錯を知らない
その上面は死化粧
首筋に伝うそれを掻いて
ぼろぼろになった傷口から
溢れ出るそれを何というの?
分かったでしょ
遅かったんだ
純粋で無垢で
世間知らず
ほんの僅かの灯さ
貴方は何も得れなかった
貴方のそれは知ったかぶり
哀しい繊維
嬉しい付け根
貴方のそれは半殺し
腐りゆくまでに教えたげる
もしかしたら、何も得ないことが幸福なのかもしれない。




