表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/45

第44話 帰路へ

 「これから、アンドロイド暴走計画を阻止できた事のお祝いを込めて、打ち上げをしようと思ってるのだが」とイラック。


 「俺は帰る。そういうのは苦手でね」


「どうやって帰る?ホバーカーを貸そうか?」


「あれは体が冷える」


「電車か?危険だぞ」


「タクシーでのんびり帰るさ。かなり眠いから熟睡するよ」


「そうか・・あ!ショーン。これを」


「なんだイラック」


「君は法を犯してるし、死んだことになっている。身元がバレると狙われるぞ。この身分証で生きていくんだ」


「カルロス・ハックマン・・か」


「タクシーなら、乗る時身分証を提示しなきゃいかんからな。気をつけて」


「ありがとう。また会おう。今度ゆっくりと」


 ショーンはアンドロメダの仲間に見送られ、エレベーターに乗ろうとした。廊下に布に包まれた大きな物があった。


「これは?」


「グルーゲルの遺体だ。手榴弾の爆風でもうボロボロだ」


しかし、突然、布が大きく動いた!


「うわ!まだ生きている!」アンドロメダ仲間数人が驚いた。


「ショーン・・・うう・・・はは。私は地獄の果まで追いかけるぞ・・」


「死んでいるはずだ。脳のチップが動かしているんだ!」ショーンが言った。


グルーゲルは手も足も失い、体もぼろぼろなのに引きずって動いている。


「ショーン・・キナーに会いに行くのか・・あの子は今頃、停止しているはずさ・・あいつはアンドロイドさ。可哀想なアンドロイド」


「なんだと!適当な事を言うな!キナーは人間だ!」


イラックがレーザーガンでグルーゲルの頭を撃った。グルーゲルの頭部は撃ち抜かれ、倒れた。


「こいつは魂を浄化しよう」


ショーンは力を込め、エネルギーを使い、魂を昇天させた。


「大丈夫か?ショーン。いや、カルロス。少し休んでいくか?」


「いや、平気だ。キナーが気になる。すぐ帰らなきゃ」


 ショーンは仲間と別れ、ビルを出た。


時刻は15日目のAM1:03


 ショーンは大きな通りで、タクシーを電子携帯で呼んだ。黄色いフォードが止まった。


「どうぞ。乗ってください。身分証をスキャンいたします」レゲエ好きそうな黒人の運転手だった。


ショーンは身分証をスキャンした。大丈夫か緊張が走る。


「OKです。どちらまで?」


ショーンはホッとした。「ワシントンのリーズバーグまで頼む。少し急ぎで」


「急ぎなら、高速電磁道路を使いますよ」


「ああ。頼む」


タクシーは車輪を格納し、高速電磁道路に入った。


 「お客さん、大変なことになりましたね。結構、人間の中にアンドロイドが混じってたらしいですよ。ニュースで言ってましたぜ。地球防衛軍が黒幕だって」


「ああ。大変だよな。本当に・・・」


「地球防衛軍の最高司令官はどっかに逃げたらしいですよ」


「そうか・・まだそいつを・・倒さないと・・行けないな・・」


「そうですよ!黒幕ですよ!あれ、寝ちゃった・・」


ショーンは疲れと睡眠不足が襲って、意識がなくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ