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第43話 アンイストール

 皆はショーンを寝かせ、心配した。「早く病院に連れていかねば」イラックが言った。


「アンドロイド停止の影響で世界的にパニックが起きている。どうしたらいいのかしら」とイーラン。


 ショーンは幻想の中、荒れた大地を歩いていた。「ここは、どこだ。俺は爆発に巻き込まれたはず」


 砂嵐が吹き荒れている。空は薄暗く、雷鳴がなっている。しかし、雷鳴も砂嵐もピタリと止んだ。


「なんだ?雲の隙間から青空が見えている」


ショーンが戸惑っていると、一人のメガネをかけた女の子が遠くから歩いてきた。


「なんだ?君はだれだい?」


 「私は・・ドラミ・・やっと会えたわね」


「ドラミ?君は脳内PCのLyLyか!?」


「そう。あなたの脳に構築されているプログラムよ。あなたは傷ついた。良くない状況よ。死んでしまうかもしれない」


「そうか・・これは俺の意識の中なんだな」


「ずっとは続かない。今に暗闇が支配する。あなたは死んでしまう。でも、私が助ける。方法があるの」


「方法?」


「私をアンイストールするの。ショックで目が覚めるかも。それしかないわ」


「君をアンイストール・・そんな・・ドラミ・・」


「私は消えるのは怖くないわ。でも、ショーンと離ればなれになるのは悲しい・・」


「ドラミ・・それしか方法はないのか・・」


「世界的混乱で、救急搬送は難しい。早くしないと、あなたは植物人間になってしまうわ」


「ドラミ!」


「さようなら。ショーン。とてもとても楽しかった・・バイバイ」


「待ってくれ!」


 ドラミは強い光を放ち、ショーンは目をくらんだ。


風が強く吹いてきて、ショーンは床に伏せた。


void main() { ProgramList programs = LyLy-Q.QverTW4(); DisplayProgramList(programs); string selectedProgram = UserSelectProgram(programs); if (ConfirmUninstall(selectedProgram)) { ShowProgressBar("アンインストール中..."); bool result = UninstallProgram(selectedProgram); if (result == true) { ShowMessageBox(selectedProgram + " のアンインストールが完了しました。", "情報"); } else { ShowMessageBox} } else { ShowMessageBox} ExitApplication(); }


 ショーンは目を覚ました。「う、みんな・・」


「ショーン!信じられん!救急ロボもお手上げと診断してたのに!良かった!」イラックが歓喜を上げた。


「ショーン!良かったわ!どうしたの?辛いの?」イーランが心配した。


 ショーンはドラミの最後の眼球表示を見ていた。


[ (*´ω`*) ]


「どうした?ショーン。泣いているのか?」イラックが心配した。


「ドラミがいなくなった・・いなくなってしまった・・」


「ドラミ・・脳内PCか。博士は意識を持っている。またインストールできるさ」


「いや。もういい。インストールはしないよ。俺は家に帰る。仕事はもう終わっただろう」



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