第4話 キナー
「お呼びですか?」カール伍長が一礼した。
グルーゲル大佐とカール伍長はテレパシーを始めた。
大佐
「-+|=_=|||+=|_+=---~」(ショーンが私を疑ったぞ)
カール伍長
「;:;@;::;@..;:;p;;p^^-~=^」(彼はどうやらたましいが地球ではないようです。」
「:^-[-::[@[@:[[「{‘{{‘*「@:*:」(アンドロメダの兵士です。)
「[@^::{`:[:[*{`*{`={`{`{`^@`~`P^-*::{:{`P`P{*)(しかも、脳内にPCを構築しているようです)
大佐は外に気づきテレパシーをやめた。ノックの音がした。
「失礼します。」秘書がたずねてきた。
「大佐、ショーンがもうすぐデトロイトに到着します。」
大佐は管理センターに向かった。
さまざまで巨大なディスプレーがいくつもある場所だった。
メイン画面にショーンが映っていた。衛星で拡大表示してあった。
「このまま、監視を続けろ。なにか変わった動きをしたら知らせろ。すぐに車の爆弾を起動する。」管理員たちは了解し、もくもく作業に取り掛かった。
ショーンはナビのとおりに目的地を目指した。時刻は2日目のAM6:34
「キナーはどこにいるんだ?確保してあると大佐はいっていたが。」
デトロイトシティに到着し、ナビが(到着)と表示した。
古いビルがならんでいる薄汚いところだった。壁にキナーのいたずら書きがあった。
キナー参上 よろしく!
と書いてあった。「やれやれ、あいつらしいよ。」ショーンはあきれてあたりを見渡した。
そのとき、こっちに電磁車が近づいてきた。
「よお。おまえが新入りのバウンティーハンターか?おれはネクスターだ。よろしくな。」
ショーンよりすこし小柄で仕事のできそうなやつだった。
「おれはショーン。よろしく頼むよ。アンドロイド処理はなれている。事情があって、すこしばかりクレジットが至急ほしい。すぐに仕事をしたいのだが。」
「あせるな。登録が先だ。アジトに行こう。BOSSに挨拶もしなきゃな。おれについてこい。」
ネクスターは猛スピードで走り出した。シボレー改だった。
ショーンもスピードをマックスにあげた。
無線からネクスターが交信してきた。
「おれについてくるとはやるね。原子ロケットはついているかい?」
「ついているよ。」
「ではCLRにのったら全快で飛んでくれ。」
「了解。」
二人はCLRに入った。
原子ロケットが噴射し、高速レーンに移った。
時速800キロをたたき出した。
ネクスター
「ショーン!いいぞ!あと5分でつく。逆噴射装置を用意しとけよ。」
「了解!」
二人は制限150キロの標識を確認して、減速し始めた。600キロ、500キロ、300キロ、みるみるメーターが下がり、CLR出口にレーンを変更した。
アジトについてショーンとネクスターはBOSSの部屋に入った。
「やあ。君がショーン サテライト君だね。」年配のひげの生えた紳士的な男だった。
「大佐から大体聞いている。他系のアンドロイドを処理できるそうだな。サイボーグ化はしてあるそうだが。」
「はい。LEXUS+Gを装着してある。」
「うむ。最新型だな。いいだろう。採用だ。すぐネクスターと行動を開始してくれ。期待してるぞ。これは危険手当の前金だ。」ショーンは70,000クレジットを受け取った。
ゲジズ 4,000 Earth
アーギイブ68,880 Earth
ミムー 5,600 Earth
チタン 98,000 moon
アーキロイド 8,700 Earth
これがリストだ。ネクスターが見せた。
「おれはチタンを狙う。」ショーンは言った。
「やめとけ。おれはこの前、殺されかかった。制御CPUの反応が早い。コンマ0.3だぞ。」
「いけるね。月星人など、たかが知れてる。使い古された手しか使わんだろう。」
「おれはミムーにしとくよ。こいつを処理したらおごるよ。」
「いや、おれがおごるさ。先輩。」
ふたりはそれぞれの電磁者に乗った。
ショーンの車のナビに
<早く来てね。 from キナー>と表示されていた。
「あ、そうか!キナーを忘れてた。」ショーンは慌てて戻った。
廃墟についてショーンはキナーを呼んだ。
「おーい!キナー!またせたな!今来たぞー!」ショーンの大声が廃墟にこだました。
突然、ショーンは異変に気づいた。なにかに狙われてる。しかもかなりの数だ。
「LyLy!help!」
[\(^o^)/私はドラミ!]
「ドラミって日本のあの漫画のか?」
[あなた、すきでしょう?]
「ちょっとまて、チェックしてくれ。なにものかが廃墟にうようよしてないか?」
[24体。アンドロイドではない。]
廃墟から声が聞こえてきた。
「お前はだれだ?」
「だれだ?どこからしゃべってる?」ショーンはキョロキョロした。
「おまえ、知らない。おまえ、殺す。」
突然、発砲してきた。ショーンは瓦礫に隠れて相手の位置を確認した。
ショーンは猛ダッシュで隠れた。
階段を上がると、狂ったぼろぼろの衣服を着た男がベットの周りを囲んできた。
「キナー様の神聖なる部屋に何しに来た!出て行け!」男は発砲してきた。
ショーンはよけることもしなかった。照準が完全にあさっての方向だったからだ。
ショーンは冷静に銃を取り上げ、一発男の腹におみまいした。
「ぐえ~」男はたおれて、気絶した。
キナーの周りの男がざわめきだした。「キナー様を襲う気だな?」男たちが近づいてきた。
ショーンは意識かく乱装置を作動した。男たちは狂い出し、のた打ち回った。
ショーンは装置を最大に上げた。男たちは全員気絶した。
キナーも気絶していた。
ショーンはキナーを起こした。
まもなく、キナーが目を覚ました。
「おい、キナー。目を覚ましたか?」
「う、う~ん。ショーン?」キナーが目をこすって、むっくりとおきた。
「やあ」
「おい、こいつらはなんなんだ?」
「仲間よ」
「あのなあ、ここは制御CPUが測定したところ、かなりの汚染地域だぞ。こいつらは汚染者だ。全員頭がいかれいるんだぞ。ここから移したほうがいい。ここは人間が住めるところじゃない。
あと、おまえを簡単な精神鑑定をする。今からの質問の正直に答えろよ。精神病院を離院したんだからな。」ショーンは精神鑑定テストを4枚だした。
時刻は2日目のPM1:43
「よし。まあいいだろう。若干、分裂傾向と情緒不安があるがな。」
「早く、自宅に戻ろうよ。私、つかれたー」
「よく聞いてくれ。おれは軍を抜けた。今は賞金稼ぎをやってる。今日のターゲットは決めてあるんだ。
そいつを倒したら、98,000クレジットをもらえる。それでホテルに泊まろう。とりあえず。おい、なにやってる。」キナーはショーンのポケットから70,000クレジットを取った。
「あるじゃ~ん」
「おい、それは危険手当でな・・・」
「没収します。また変な中古品かうんでしょう?」
まあ、いいさ。チタンを処理したら98,000クレジットだからな。でもまだたりないな。たぶんあのオーディオは150,000クレジットだろう。ショーンは計算した。
「とりあえず、キナー。ホテルに移動しよう。自宅はしばらく戻れないだ。ホテルでやすんでてくれ。おれは仕事に行く。」
「いいよ。」キナーは同意した。
二人は電磁車に乗った。
「さて、チタンはよくスラム街のパブに出没すると書いてある。」ショーンはリストの詳細を見た。
そのとき、テレパシーでネクスターの混乱を感知した。
ネクスターの取り乱した心がショーンに伝わってきた。
ドラミ
[(-_-)zzz]
「おい、ドラミ!起きろ!起動しろ!だめだ。こいつは編集が必要だ」
ショーンはバウンティーハンター専用の通信機を使った。
「ネクスター。聞こえるか?逃げろ。」
「ショーン!ミムーを狙ったが、どうやらはめられた。仲間で襲ってきた。レーザー銃のバッテリーが少なくなって来ている。助けてくれー!」ネクスターは混乱している。
「あ~!!」ネクスターが叫んだ。
まもなく、ネクスターのテレパシーがかぼそくなった。
「殺されたの?」キナーが尋ねた。
「いや、まだ殺されてない。たましいがまだ存在している」
「ショーン、ヒーリングできるもんね」
無線機から聞こえてきた。
「おれはミムー。こいつは人質にする。デトロイトシティの18番街今すぐこい」
無線機の壊れる音がした。
「助けに行くよ。キナー。一緒に来てくれ。絶対に車から離れるなよ」
「ねえ、リストを見たけど、私もアンドロイドを倒したら、賞金もらえるの?」
「おまはいいの。車にのっててくれ」
ショーンとキナーは電磁車に乗り、デトロイトシティの18番街を目指した。超高速で。
ショーンはLyLyの編集作業を開始した。
LyLy Q.Q.vertw9 comand g
until upload 11001 1100 1100 1111 1101 1101 ......
「ねえ、さっきからなにぶつぶついってるの?」キナーが尋ねた。
「脳内PCを編集している。少しおかしくなった。まだ未完成だからな」
「よく、わかんないけど」キナーは居眠りを始めだした。
天界からテレパシーが聞こえてきた。
(ショーン。わたしはガーディアンスピリット。あなたには恵比寿神がついている。
戦いをやめて、商売をしなさい)
(守護霊様、今はできません。わたしは戦士です。商売はこのつぎに)
(私は女神、あなたを応援しています。いつか私のところに来て)
(よろこんで。女神さま)ショーンは笑った。
毘沙門天がいった(おれがおまえを助ける。恵比寿天など気にするな)
(みなさん、ありがとう。ご指導おねがいします。)