第35話 離院
ショーンは言葉を聞いて、びっくりした。呆然としていると、
(サイボーグの電池パックだ。付けるんだ)
看護師は鞄から電池パックを取り出し、そっとショーンの近くの配膳台に置いた。
電池パックだ!サイボーグの動力になる。ショーンは電池パックを受け取り、サイボーグに取り付けた。
左腕に力が入り、動かしやすくなった。
(鞄ごと渡す。コルト・パイソンが入っている。予備の弾倉はどこにあるか分からなかった。6発装弾されている)
ショーンは鞄の中身を見た。コルト・パイソンが確かに入っている。看護師はずっとモップ掛けをしている。
(作戦を言う。僕が帰ろうと扉を出る時、君も一緒に・・・)
扉が開いた。一人、スタッフらしき人物が入ってきた。
「おい。お前。何でずっとモップ掛けをしている?清掃なら専門スタッフがいるだろう」
看護師は黙っている。
「おい。何とか言え!」
看護師はモップをそのスタッフに突き刺した。一瞬の出来事。そして看護師は後頭部にダメージを与えた。スタッフは気絶し、倒れ込んだ。
「作戦変更。行くぞ。ショーン!」
看護師は走って、保護室を出た。ショーンも続く。鞄をもって。
看護師は廊下を走った。ショーンもその後ろをついて行った。
様々な他のスタッフが驚いて見ている。
看護師は意識撹乱装置を作動した。
キーンと耳鳴りがした。
他の病院スタッフは耳を塞いで倒れ込んでいる。
「エレベーターはだめだ。非常階段で行くぞ!」
看護師とショーンは非常階段を降りた。
階段おりながら、ショーンは訪ねた。
「君は。君は一体誰なんだ?」
看護師はメガネ取った。
「分からないかい?イラックだ」
「イラック!おお!ちょっと太ったね!分からなかった!」
「あれから少し太ったかも。ずっと様子を見ていた」
イラックは元軍人でショーンとは同僚だった。イラックは退役軍人だ。もう一般人である。
「看護師をしている訳ではないだろう?」
「これは潜入しただけ。今は警備の仕事に就いている」
病院中にサイレンが鳴っている。離院アナウンスが鳴っている。
「早く病院を出よう。皆が待っている」
「皆?」
「アンドロメダの仲間さ。集結している。24人は集まったかな」
「仲間が!?」
ショーンと看護師は階段を降りきり、出口を急いだ。
「明日はXデーだ。世界中のアンドロイドが一斉に人間を殺戮する。そのコントロールをしているのが、アメリカのエリア51管理センターだ」
「やはりメインコンピューターを破壊する必要があるのだな?」
「そうだ」イラックは答えた。




