第27話 後もう少しで
[ショーン。防犯カメラはハッキングして見れないようにするわね]
「頼む」
ショーンは暗い通路を注意深く進んだ。ドラミ。どこにメインコンピューターがあるんだ?
[・・・・・・]
ドラミ?シャットダウンか?コーヒーキャンディーはと。あれ?もうない。なくなったか!
心細くなったぞ。カフェイン切れか。
「動くな!」防衛軍の兵士が銃口を向けて、構えている。一人だ。
「待て。分かった。撃つな」
「銃を捨てろ」兵士が言った。
アンドロイドではないような。分からん。区別が・・
「捨てるよ。待てよ。ほら」ショーンは銃を捨てようとした素振りから、兵士に突進した。兵士は発砲したが、ショーンは兵士の腕を上げ、取っ組み合いになった。ショーンは軍で訓練した格闘技で応戦した。
ショーンはコルト・パイソンを兵士の頭部にぶつけた。兵士はよろけた。ショーンは銃口を兵士のこめかみにあてた。
「大人しくしろ。撃たれたくなかったら、メインコンピューターまで案内しろ」
「分かった。案内する。撃たないでくれ」
ショーンと兵士はゆっくり進んだ。しばらく歩いた。頑丈な巨大扉が見えた。
「ここがメインコンピューターか?」
「そ、そうだ」
「パスワードを入れろ。知っているだろ?」
「メインコンピューター室に入ってどうするんだ?」兵士が聞いた。
「早くパスワードを入れろ」ショーンは銃を強くこめかみに当てた。
兵士はパスワードを入力した。
扉が素早く開いた。
「よし。いいぞ。ご苦労さん」ショーンは首に手刀で急所を攻撃した。
兵士は気絶して倒れた。
室内は巨大なコンピューターがずらりと並んでいた。
体育館並の広さがある。
ショーンはすぐさま、残りの小型爆弾2個を左腕から取り出した。
そして、2箇所に爆弾を設置した。
「終わった。後は爆破するだけ。世界中の侵略アンドロイドが停止するぞ」
ショーンはコンピューター室から出ようとした。
しかし、扉から出るとたくさんの兵士がこちらに銃口を向けていた。
「動くな。5秒以内に武器を捨てろ。5,4・・・」
カウントダウンが始まったので、ショーンは降参した。武器を捨て、手を上げた。
すぐさま、軍の兵士はショーンを取り押さえ、手錠を掛けた。
ショーンは捕まった。
軍の他、警察も来ていてショーンはヘリで警察署に連行された。
ヘリの中、皆は無言だった。これから俺はどうなるんだ。




