第2話 バウンティーハンター
ショーンは取調べ室でしぼられていた。時刻はPM4:44だった。34分の時間がすぎているのに
取調べは平行線だった。
刑事
「だからお前の職業はなんだんだ」
「今は言えないといっている。上司を呼ぶからTELをよこせ」
「これは殺人事件だぞ。ちゃんと廊下での映像が防犯カメラに記録されているんだからな」
「.........」
分析官
「ウルフ刑事。分析が終了しました。こいつは白です。相手は銀河のものではありませんでした。
エイリアンです」
「なんだと?」
「だが、しかし、わからないことが.....」
「なんだね?」
「相手は彗星人です。しかもアンドロイドで人間を改造しており、装甲で覆われてます。
第四頸椎だけが筋肉でしておそらくアンドロイド探知をかわす為、残しておいた部分
でしょう」
「つまりなにが分からないんだ?」
「まず、彗星人を判別できたこと。彗星人は新しいタイプがやってきます。処理が困難です。
それに弱点を一撃できたこと。しかも素手で」
「それは俺の左手はサイボーグ化してあるからだ。この時代じゃ珍しくないだろう?」ショーンは補足した
「見せてみろ」フルフ刑事はショーンの左手を確認した。
「LUCIDAだな?」
「いや。PEACEですね」と分析官。
「LEXUS+Gだ」とショーン。
「最新型だ~こいつ、なにもんだ!」分析官はびっくりした。
「こいつを留置所にうつせ。私はちょっと用事がある」ウルフ刑事は分析官に言った。
ショーンは拘束され、留置所へ分析官と向かった。
軍のことが気になっていた。
留置所に移され、ショーンはどっと疲れが出てきた。
しばらくすると、監視員が近づいてきた。
「お前の記録が出てきた。精神病だったそうだな。長い間。一応カウンセラーを連れてきたぞ。」
「ミネダ!ミネダ先生じゃないか!」
「ショーン.......」
「知り合いか?」警官が去っていった。
「先生がくるとはね。驚いたよ」
「あまり時間がないの。手短に話すわ。ショーン。あなたのカウンセリングは終了してるけど、
つまり......あなたの奥さん。いや、婚約者かしら?彼女が精神病院を離院したのよ。それも
そのあと、車を盗んで逃走してるわ」
「キナーが!?またか!あいつめ......」
「ショーン、こんなこと言うのもなんだけど、なんで彼女にこだわるのよ。いつもあなたを苦しめて...
具合がわるくなるわ」
「ミネダ先生。僕は大丈夫です。ここから出たい。なんとか警察を説得してくれ」
「........。分かったわ。それでいいのね。軍をよこすから、ちょっとまってて」
ミネダカウンセラーは少し涙を浮かべたように見えた。
ミネダは帰った。
しばらくの静寂。ショーンは待った。
時刻はPM5:45。
グルーゲル大佐がやってきた。
「ショーン。またせたな」
「大佐!早くだしてください。アンドロイドを処理しただけです」
「今、留置所のカメラをハッキングしてごまかしてある。1分だけ話そう。ショーン」
「大佐。どうしたんです?」
「はっきり言おう。きみに軍を抜けてもらう」
「どういうことです!僕がなにをした?」
「あとで、分かる。今からアンドロイド処理のバウンティーハンターになってほしいのだ」
「僕が賞金稼ぎに?どうして.......」
「理由はあとでだ。さあ、いくぞ。これを持て」
大佐は意識かく乱装置を渡した。5センチの機械だった。
ショーンは耳に装着した。
「今、開錠する。」大佐は器用に鍵をすばやく開けた。
「いくぞ。」大佐は身軽に玄関に向かった。ショーンもついていった。
意識かく乱装置を作動した。警官が耳なりで苦しんでいる。
走りながら大佐は「お前にいいプレゼントがあるぞ」
「な、なんです?」
「70年代のカセットオーディオだ。テープもあるぞ」
「え、ほんとですか!」
「車に装着してある。それでデトロイトに飛べ。キナーも確保してある」
「キナーが!分かりました!」
ショーンたちは走って外に突破した。
[caution]
[warning]
[warning]
[warningっつてんだろ!このやろー]
(わかってるよ。LyLy。大佐だろ?)
[そうよ]
(あんなにすばやく開錠するのはおかしい。大佐は不器用なほうだ。それに、動きもすばやいし)
「ここでまて。ん?ヘリの動きがおかしい。ショーン。意識かく乱装置は切ったか?」
「あ、まだです。今きります」
「あぶなく、落ちるとこだったぞ」
「すみません」
[分析不可能。人間だけど.....なにかがおかしい.......]
「あの車ですね」
「そうだ。ナビにしたがっていけ」
ヘリが着陸して大佐は乗った。
「デトロイトについたら、私の電子携帯につなげろ。」大佐は飛び立っていった。
わけがわからない。大佐は死んだのか?
ショーンは電磁車に乗った。どれどれこれが70年代のオーディオか。いいぞ。
スイッチを入れた。テープが伸びてでてきた。
「だまされた!こいつは壊れてる。おれは馬鹿だ。職業まで変えてしまった。こいつのせいで....」