第15話 minku coffeeショップ
古道具屋の店主はカーオーディオの修理を始めた。
ショーンは店主の作業を見守っていたが、だんだん気分が悪くなってきた。
[ショーン?大丈夫?]
ショーンの頭の中に構築されている脳内PCのLYLY(通称ドラミ)が心配した。
分からん。とても疲労感がある。何かがほしい。何か・・あっ
[どうしたのショーン?どこ行くの?]
ショーンはふらふらとサービスエリアのショップエリアに向かった。
[血糖値も問題なし。貧血でもないし・・]
ドラミはショーンの体内を分析した。
ショーンはコーヒーショップを見つけた。
ここだ。ショーンは店に入った。
「minku coffeeへようこそ。何にします?」
50代くらいの大人しそうな店主だった。
「すまんが、なにかコーヒーをくれ。何でもいい」
「お客さん、うちはビーンズショップでして、コーヒー豆を販売していまして・・」
そうなのか?コーヒー豆のこだわりもあるのだが、しかしサービスエリアでわざわざ豆を買うのだろうか?ドリンク主体の方が良い気もするが・・
「では、お客さん。試飲はいかがでしょう?浅煎り、中煎り、中深煎りとありますが」
「中深煎りで!頼む」
「はい。少々お待ち下さい。このポッドに入ってるんだ」
店主は小さいカップにコーヒーを注いだ。
「はい。夜空ブレンドの中深煎りです。そこにお席がありますので」
2つだけ、席とテーブルがあった。
ショーンは冷ましながら、コーヒーを飲んだ。
うまい!こりゃ最高にうまい。ふ~。生き返る。
[ショーン。カフェインを摂って脈拍も血圧も良好よ。もしかしてなんだけど・・私が構築されてることでカフェインが必要かもしれない。まだ他に例がないのだけど、今までを分析していると、カフェインが足らない時にふらつきが出るわ。脳内の構築だから糖分が必要と思ってたけど、カフェインね。たぶん]
カフェインか・・コーヒーは好きだが、車だからな。どうするか。
あと、値段はどうなんだ。この時代、人口太陽で一部の国でしかコーヒー豆は栽培できないはずだ。
酸性雨もあるし。ショーンは値札を見た。
【100g】
グァテマラ 14,000
コロンビア 16,000
エチオビア 24,000
イエメン 87,000
ゴクリ。すごい。この時代にこのラインナップ!
「人口太陽、人口雨。特別なコロニーで栽培したコーヒー豆です。現地の土を汚染前に保存してあったのです。少し値ははりますが、どうぞご検討を」
う~ん。買いたい。イエメンは奇跡だ。ほとんど住んでる人はいないと思うが・・
「イエメンを100グラム買いたい」
「ありがとうございます。超レーザー焙煎で、3分でお焼きします」
[ショーン・・]
「ドラミすまん。イエメンは我慢できない」
[いくつかカフェインを摂取できるように聞いてみて]
そうか。やはり脳内にPCがあるといろいろ大変なんだな。
「実はカフェインが必要で・・なにかないですか?」
「それなら、このコーヒーキャンディーはどうでしょう。カフェインも入ってますよ」
「30個で15,000クレジットか。買うよ。助かる」
「今ご用意します。おかけになってお待ち下さい」




