第13話 出発前
ショーンは高速電磁道路を降りた。
しばらくすると、またテレパスが始まった。
(時間がない。エリア51の施設へ急げ)
「なに?今からか?もう寝ようかと思ってたが・・・」
(急いでエリア51のメインコンピューターを破壊しなければ、世界中の侵略したアンドロイドが人間を抹殺し始めるであろう)
(我々も戦いに応戦したいが、もう時間がない。アメリカに行く時間がない。検討を祈る)
「なんてこった。くそ!キナーと一杯やりたかったが」
ショーンはホテルに電話した。
「ショーン。まだ帰らないの?どこにいるの?」
「すまん。キナー。大事な仕事が入った。しばらく帰れない。明日ホテルを出て、俺の自宅に行っててくれ。睡眠薬は戸棚にあるから。飲み過ぎるなよ」
「さみしいよ。よくわからないけど、明日ホテルを出るわ。気をつけてね、ショーン」
「ごめんな」
ショーンは電話を切ると、コンビニに向かった。
コンビニで、ウイスキーを買った。
「エリア51のパスワードは軍にいた頃に知っている。しかし、テレパスではいろいろ仲間がいるが、実際は一人か。イラック!アメリカの仲間はイラックがいるじゃないか。一度も会ったことはないが、よくテレパスで話す。イラックにテレパスしてみよう」
ショーンはイラックにテレパスを試みた。
「・・・・イラック・・・」
(なんだ。ショーン・・)
「イラック!車の改造は終わった。軍の施設のメインコンピューターを破壊しに行く。一緒にきてくれないか?」
(もちろんだ。だけど、俺はアトランタにいる。君は今どこだ?)
「ラスベガスの近くだ」
(ショーン。残念だが、時間がない。エリア51へは君一人で行くんだ。世界が逆行を始めている。タイムパラドックスが起き始めている。エリア51のメインコンピューターをいますぐ破壊しなければなるまい。俺もすぐ駆けつける。幸運を祈る)
「分かった・・」
なんてこった。エリア51にたった一人で!?冗談だろ。
くそ!ショーンはウイスキーを飲んだ。
こうなったら飲酒運転だ。行くぞ!エリア51へ。
ショーンはコンビニで電磁車を急速充電した。3分で充電は完了した。
「ドラミ。エリア51のメインコンピューターを破壊できる確率は何パーセントだ?」
(それは難しい。一応分析するわ(*_*))
(分析89%........)
(え~とね。ショーン。破壊確率2%よ)
まじか。2%だと!死に行くようなものか。
「ガーディアンスピリット様。無謀ですか?大丈夫でしょうか?」
(私達が全力で守ります。急ぐのです。ショーン)
「はい。お願いします・・」
行くか。ショーンは電磁車に乗った。
キーを回し、発進した。




